耳鼻咽喉科の特徴
鼻手術のスペシャリストとして
当科は、「鼻の手術」を専門とする全国でも有数の診療科です。総合病院としての安全性を基盤に、県内トップクラスの手術実績を誇ります。「本気で鼻の悩みを解決したい」という患者さま一人ひとりに寄り添い、最新の技術で負担の少ない治療を提供します。
当科が選ばれる「6つの理由」
- 「痛くない鼻手術」へのこだわり 多くの病院で行われる「術後の鼻タンポン(ガーゼ詰め)」を行いません。代わりに自然に溶ける止血材を使用するため、術後の激痛や、ガーゼを抜く際の苦痛がありません。
- 最新鋭のナビゲーションシステム 手術中の器具の位置をリアルタイムで把握できる「光学式ナビゲーション」を導入。眼や脳に近いデリケートな部位でも、安全かつ確実に手術を行います。
- すべての手術を熟達した部長が監修・執刀 当科には、鼻手術において豊富な経験を持つ部長と、若手医師の2名が在籍しています。 最大の特徴は、「すべての鼻手術において、必ず部長が立ち会う」という徹底した責任体制です。 若手医師との2人体制であっても、手術の要(かなめ)となるプロセスは必ず熟達した部長が直接行い、または厳格な指導のもとで進められます。どの患者さまに対しても、常に高いクオリティと安全性を担保した「適切な手術」を約束いたします。
- 「1日〜1週間」選べる入院スタイル 日帰り(局所麻酔)から1週間程度の入院まで、患者さまの体調や社会的背景に合わせた柔軟な対応が可能です。
- 総合病院ならではの「安全性」 6名の麻酔科医が常勤し、万全の体制で全身麻酔を行います。糖尿病や高血圧などの持病がある方も、他科と連携して安全に手術を受けられます。
書籍「アレルギー性鼻炎を本気で治す!」浦長瀬昌宏著 時事通信社
Youtube PIVOT公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=WPMPT6N76KY&t=9s
論文 浦長瀬昌宏・他:粘膜下下鼻甲介骨切除と併用した選択的後鼻神経切断術のアレルギー性鼻炎への有用性に関する検討、日鼻誌52(4):1‐4、2013
専門的な検査・入院治療への注力
神鋼記念病院耳鼻咽喉科では、高度な検査や手術、および入院を必要とする重症疾患の治療に特化した診療体制をとっています。
1. 手術治療について
当科では「鼻の手術」を主軸としていますが、以下の手術にも対応しています。
• 対応している手術:
- 鼻副鼻腔手術全般(専門領域)
- 小手術(鼓膜チューブ挿入術など)
• 当科で実施していない手術
- 頚部腫瘍の摘出術
- 喉の手術(声帯ポリープ摘出など)
- 耳の専門的手術(鼓膜チューブを除く)
- 扁桃摘出術
- 悪性腫瘍(がんに該当する症例は、神戸大学病院等へ速やかにご紹介いたします)
2. 保存的な入院加療
急激な症状の悪化や、安静を要する以下の疾患に対して、点滴や投薬による入院加療を積極的に行っています。
• 顔面神経麻痺
• 突発性難聴
• 急性扁桃炎
• めまい(入院加療が必要な場合)
3. 地域医療機関との連携(病診連携)について
当科では、手術や高度な専門治療を必要とする患者さまを優先的に診察するため、「かかりつけ医」との役割分担を徹底しています。
• かかりつけ医での継続をお勧めするケース
- 通気処置、ネブライザー治療、耳掃除などの定期的な処置
- 専門的な精密検査を必要としない継続的なお薬の処方
• 当科の役割
- 精密検査による診断の確定
- 手術適応の判断および実施
- 入院を要する急性期治療
地域の耳鼻咽喉科クリニックの先生方と密に連携しておりますので、日常的なケアは地元の「かかりつけ医」で、専門的な治療が必要な際は「当科」へと、患者さまにとって最適な治療環境をご提案いたします。
4. 外来受診をご希望の方へ(完全予約制)
鼻手術以外の一般的な疾患で外来受診を希望される場合は、完全予約制となっております。
• 紹介状をお持ちください
スムーズな診断と適切な治療のため、お近くの医療機関からの紹介状をご持参ください。鼻の手術をご希望の方については、事前にお電話での予約も承ります。
代表的な疾患
手術について
入院費用
手術や入院が決まると、費用の面で不安を感じられる方も多いかと思います。日本の公的医療保険制度には、家計の負担を軽減するための「高額療養費制度」があります。
高額療養費制度とは
同じ月内にかかった医療費の自己負担額が、一定の金額(自己負担限度額)を超えた場合、その超えた分が払い戻される制度です。 この制度により、手術や長期入院で医療費が高額になっても、最終的な自己負担額には上限があるため安心です。
【ご注意点】
• 自己負担限度額は、患者さまの年齢や所得によって異なります。
• 保険外の費用(差額ベッド代、食事代、診断書などの文書料)は対象外となります。
窓口での支払いを抑えるために(限度額適用認定証)
通常、高額療養費制度は「後から払い戻し」を受ける形になりますが、事前に「限度額適用認定証」を申請・提示していただくことで、病院窓口での支払いを最初から自己負担限度額まで(上限まで)に抑えることができます。
入院が決まりましたら、ご加入の保険組合や市区町村の窓口にて、事前の手続きをお勧めいたします。
費用に関するご相談
入院費用や制度の詳細についてご不明な点がございましたら、当院の受付窓口、または医療相談員までお気軽にお尋ねください。
外来診療について
当科では、鼻・耳・のど、および首まわりの幅広い疾患に対応しています。特に鼻疾患においては、全手術の9割以上を占める「鼻手術の専門家」として、県下トップクラスの実績に基づいた高度な診療を提供します。
鼻の疾患(当科の専門領域)
「鼻がつまる」「鼻水・においがわからない」「顔の周りが痛い」「咳が続く」
- 主な疾患: アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎(ちくのう症)、嗅覚障害、鼻副鼻腔の良性腫瘍。
- 特徴: 正確な病状評価を行い、お薬で改善しない場合は最新の低侵襲手術(内視鏡下手術)をご提案します。
いびき・睡眠時無呼吸症候群
「寝ている間に息が止まる」「いびきが激しい」
- 治療方針: 鼻中隔彎曲症などの鼻の構造が原因の場合、手術による鼻腔拡張で根本的な改善を図ります。
- 備考: CPAP(シーパップ)治療については、院内の呼吸器内科と連携して対応いたします。
耳の疾患・難聴
「耳が聞こえにくい」「耳が痛い・つまった感じがする」
- 主な疾患: 外耳炎、中耳炎、耳管狭窄症、突発性難聴、加齢性難聴。
- 注意: 当科は鼻手術に特化した診療体制のため、耳疾患の継続的な通院(かかりつけ診療)は行っておりません。精密検査や急性期治療を中心に担当します。
のど(咽喉頭)の疾患
「のどがいがいがする」「声が嗄れる」「飲み込みにくい」
- 主な疾患: 慢性咽喉頭炎、声帯ポリープ、声帯結節、声帯麻痺。
- がん検診: 喉頭癌などの早期発見に向けた内視鏡検査を実施します。
首(頸部)・甲状腺・唾液腺の疾患
「首が腫れて痛い」「しこり・ふくらみがある」
- 対応: 唾液腺(耳下腺・顎下腺)や甲状腺の腫瘍・炎症に対し、細胞診や画像診断を行います。
- 注意: 現在、頸部疾患の手術は行っておりません。 手術が必要な場合は適切な専門医療機関をご紹介します。
入院加療が必要な疾患について
急激な症状の悪化や、厳重な管理が必要な以下の疾患については、入院による集中治療を行っています。
1. 突発性難聴
突然の聴力低下に対し、1週間のステロイド投与を行います。
- 入院の目安: 高齢の方、高血圧・糖尿病の持病がある方は、血糖値管理のため原則8日間の入院をお願いしています。
- 外来通院: 通院での点滴も可能ですが、土日を含めた投与スケジュールの調整が必要です。
2. 顔面神経麻痺(ベル麻痺・ハント症候群)
顔の動きが悪くなる症状に対し、ステロイドや抗ウイルス薬で治療します。
- 検査: 筋電図検査を行い、回復の見込みを正確に判定します。
- 入院: 持病がある方の安全な投与管理のため、入院加療(目安:8日間)をお勧めする場合があります。
3. めまい
メニエール病や良性発作性頭位めまい症などを中心に診断します。
- 入院: 症状が強く自力での帰宅が困難な場合、入院による消炎・安静加療を行います。
専門医療機関へのご紹介
頭頸部癌(喉頭・咽頭・鼻副鼻腔・甲状腺などのがん)の疑いがある、または確定診断された場合は、より高度な集約的治療が可能な神戸大学病院耳鼻咽喉科頭頸部外科などへ速やかにご紹介いたします。
手術診療について
当院の鼻手術:専門性と安全性への取り組み
当院耳鼻咽喉科は、鼻手術を希望される患者さまを優先的に診療する「鼻手術専門の外来」としての役割を担っています。
主な手術・疾患のご案内
当科で行う手術の9割以上が鼻の手術です。内視鏡を用いるため、顔の表面を切ることはなく、術後に顔が腫れることもありません。
1. 慢性副鼻腔炎(ちくのう症)
- 病態: 副鼻腔に膿が溜まり、鼻詰まりや膿のような鼻水が出る病気です。
- 手術: 内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)を行います。ナビゲーションシステム(手術用GPS)を使用し、眼や脳に近いデリケートな部位を避けながら、安全に副鼻腔を開放・清掃します。
2. 難治性アレルギー性鼻炎
- 術式: 選択的後鼻神経切断術
- 特徴: 鼻水を出す指令を送る神経をピンポイントで切断する最新術式です。従来のレーザー治療よりも再発が少なく、90%以上の方が症状の改善を実感されています。
- 配慮: 鼻が乾きすぎるのを防ぐため、あえて下鼻甲介のみに処理を限定する独自の工夫を行っています。
3. 鼻中隔彎曲症
- 病態: 鼻の仕切り(骨や軟骨)が曲がっているために、慢性的に鼻が詰まる状態です。
- 手術: 曲がっている骨や軟骨を一部取り除き、真っ直ぐに矯正します。いびきや睡眠時無呼吸症候群の改善にも有効です。
4. 鼻疾患と関わる疾患(喘息・無呼吸)
- 気管支喘息: 「ひとつの気道、ひとつの病気(One Way One Disease)」という考えに基づき、呼吸器内科と協力して治療します。
- 睡眠時無呼吸症候群: 鼻の通りを良くすることで、無呼吸の改善を図ります。
入院・手術のスケジュール
患者さまのライフスタイルに合わせ、短期入院から標準入院まで選択可能です。
| 項目 | 全身麻酔 | 局所麻酔 |
|---|---|---|
| 標準的な入院期間 | 3泊4日(月曜入院、火曜手術) 不定期で水曜入院、木曜手術 |
1泊2日(当日入院可) |
| 手術時間 | 20分〜3時間 | 15分〜1時間 |
全身麻酔を希望される方へ
全身麻酔には「完全禁煙」が必須です。喫煙は麻酔中の窒息リスクを高めるため、手術が決まりましたら禁煙をお願いいたします。
手術までの流れ
- 外来診察・検査:CTや内視鏡で病状を正確に評価します
- 術前センター:手術に必要な全身検査(血液、レントゲン等)や内服薬の確認を行います。
- 麻酔科診察・手術説明:麻酔科医による診察と、執刀医から詳しい手術説明を行います。
- 入院・手術:手術日は毎週火曜日です。(不定期で木曜日)
- 術後ケア:退院後は、ご自宅で「鼻洗浄(鼻うがい)」を行っていただきながら、定期的に外来で経過を確認します。
【重要:禁煙のお願い】
全身麻酔による手術を受けられる方は、安全のため「完全禁煙」が必須となります。
受診・予約について
当科は、鼻手術を希望される患者さまを優先して診療する「完全予約制」を導入しています。
- 初診予約:078-261-6711
「耳鼻咽喉科の鼻診療の予約」とお伝えください - 紹介状について:
受診歴がない方でも電話予約が可能ですが、スムーズな診療のため紹介状(診療情報提供書)の持参をお勧めしています。 - 対象年齢:
小児科が併設されていないため、原則として12歳以上の患者さまを対象としています。
所属医師のご紹介
- 浦長瀬 昌宏 科長/医長
- 神戸大学 平成15年卒業
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- 取得資格
(専門医・認定医等) -
- 日本耳鼻咽喉科学会専門医
- 耳鼻咽喉科専門研修指導医
- 補聴器適合判定医師
- 身体障害判定医師
- 所属学会
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- 日本耳鼻咽喉科学会
- 日本嚥下医学会
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
- 取得資格
- 井門 孝太 専攻医
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- 取得資格
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- 所属学会
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