耳鼻咽喉科 / 手術診療について

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当院では、鼻手術を希望される患者さまを優先的に診療しています。実際に手術を受けるかどうかは問わず、鼻手術についての診療を希望される場合は、当院の受診歴がない場合でも、電話での診察予約をすることもできますが、紹介状を持参していただくことをお勧めいたします。また、術後も予約外での診療を受け付けます。

鼻の病気は、日常生活に悪影響を及ぼしますが、しっかりとした診察や治療をおこなわれていないことも多いのが現状です。当院では、原因を解明するための検査をしっかりおこない、状態にあわせた治療を提供いたします。 基本的にひとりの医師が、手術説明、手術、術後管理・処置を一貫して行います。また、術後は、安定して良好な状態になるまで、できるかぎり当科で加療いたします。
退院後も、鼻の状態について受診をご希望される場合は、電話での受診予約や予約外の受診が可能です。土曜日や夕方しか通院できない場合は、お近くの耳鼻科診療所をご紹介いたします。

  

 

内視鏡下鼻副鼻腔手術

鼻閉・鼻漏・咳嗽・嗅覚障害の改善に有効
内視鏡手術は、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔彎曲症、鼻腔腫瘍の治療のために行います。この手術は、鼻閉、鼻漏、嗅覚障害などの症状を改善するのに有効です。内視鏡を用いると正確に手術部位を確認できるため、細かい操作を行えます。治療内容によっては、内視鏡に加えて、ナビゲーションシステムをもちいて手術を行います。ナビゲーションシステムによって傷つけてはいけない眼窩壁や頭蓋底を避けることができ、安全に副鼻腔を開放することができます。

①慢性副鼻腔炎

副鼻腔に膿がたまってしまう病気です。黄色い鼻みずが出続けたり、鼻がずっとつまったりするなどの症状がある場合、この病気の可能性があります。薬での治療で改善しない場合、手術を行います。当院では、内視鏡・ナビゲーションシステムを用いた安全で確実な手術をおこなっています。

②アレルギー性鼻炎

ハウスダストと花粉などが鼻腔粘膜に付着し、アレルギー反応によって、粘膜が腫れる病気です。当科で開発した選択的後鼻神経切断術などの手術治療を中心に、患者さまの状態にあわせた治療をおこなっています。(レーザー装置による鼻粘膜の焼灼は行っていません。)

③鼻中隔彎曲症

鼻の仕切りが曲がり、片方の鼻がいつもつまってしまう病気です。手術治療で改善が可能です。鼻中隔の弯曲は、いびきや睡眠障害の原因になります。当科では、内視鏡下で確実な鼻中隔矯正術を多数おこなっています。

④鼻副鼻腔良性腫瘍

鼻腔や副鼻腔にできもの(腫瘍)ができてしまう病気です。手術を行い、適切に切除いたします。悪性腫瘍の場合は、それを加療できる医療機関に紹介いたします。

 

鼻疾患とかかわる疾患

①気管支喘息

「one way one disease」という概念があります。気管支も鼻腔も「ひとつの気道」なので、気管支の病気も鼻腔の病気も「ひとつの病気」という考え方です。気管支喘息のかたは内科で治療を受けることが多く、鼻の病気が見逃されている場合があります。喘息と診断されて、内科で治療を受けてもあまり改善しないときは、鼻に異常がないかを調べる必要があります。気管支喘息を合併する副鼻腔炎として、「好酸球性副鼻腔炎」があります。好酸球性副鼻腔炎は長期化しやすく、難病にも指定されています。当科では、好酸球性副鼻腔炎の診断や治療を積極的に行っています。もし、慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎を併発している場合、当院の呼吸器内科での喘息の治療とあわせてこれらの疾患の治療を行います。

②睡眠時無呼吸症候群

検査結果を踏まえて、必要があれば、鼻中隔矯正術などの外科的治療をおこないます。

  

鼻の手術以外には以下の手術を行います。

〇 ラリンゴマイクロサージェリー 声帯のポリープや腫瘍を摘出します。
〇 その他の小手術

 

手術までの流れ

手術が決定すると、術前センターで、手術をするために必要な説明と検査を行います。術前センターでは、内服薬の確認や術前検査の予約手続きを行います。
術前検査や入院手続きが終了すると、全身麻酔での手術の場合、後日、麻酔科の診察と耳鼻咽喉科での手術説明のために来院していただきます。麻酔科の診察は、月、水、金曜日の午後に行います。
耳鼻科の手術日は、毎週火曜日です。全身麻酔の場合は、手術前日の月曜日に、局所麻酔の場合は、手術前日の月曜日または火曜日(当日入院の場合)に入院します。

 

当院の全身麻酔

神鋼記念病院には常勤の麻酔専門医が6人所属しており、緊急時のバックアップ態勢ができております。呼吸器内科や循環器内科もあり、いろいろな状況に対応可能です。
*全身麻酔には、禁煙が必須です。なぜなら、タバコを吸っていると、気管に痰が溜まりやすくなり、麻酔中に窒息するリスクがあるからです。全身麻酔を希望される場合は、禁煙をしてください。
耳下腺、顎下腺、甲状腺などの「くびの手術」・耳手術(鼓膜チューブを除く)・扁桃摘出術は行っておりません。
当院には小児科がないため、12歳以上の患者さまのみ手術をおこなっております。

  

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