研修プログラム / 外部協力病院での研修について

神鋼記念病院にて研修協力をお願いしている病院は次の4病院です。

  • 救急部門:和歌山医療センター
  • 地域医療:平戸市民病院・生月病院(長崎)
  • 産婦人科:明和病院(西宮)
  • 精神科:湊川病院(神戸)

苛原 彩 2016年3月初期臨床研修終了

私は神鋼記念病院で2年間の初期研修をさせて頂き、現在は総合内科・糖尿病代謝内科で勤務しています。
私たちは主に2年目のうちに4つの外部協力病院で研修させて頂きますが、このうち地域医療研修でお世話になる、長崎県の平戸市民病院での実習をご紹介いたします。

今現在初期研修において地域医療研修は必修ですが、その中でも実際に平戸市民病院のような僻地医療に携わることのできる病院は少し珍しいようで、内科から外科まで、まさに「総合診療」を身をもって学ぶことができました。

実習風景

また、平戸市民病院では、過疎化が社会問題になる以前から将来を見据え地域に根ざした医療が展開されており、健康啓蒙活動などにおいては私たちはまさに最先端の環境で学ぶことができました。さらに、普段は経験することのできないような、健診業務や訪問診療、出前講座などを通して、社会においての医療者の役割を知りました。

私たちが普段勤務する神鋼記念病院は地域の急性期病院としての役割を担っており、専門医の数が多いながらも各科の垣根は低く、2年を通して充実した研修を送ることができます。しかし、病院の役割は全て同じではありません。初期研修医のうちに、平戸市民病院のようなへき地の病院の他にも、日赤和歌山医療センター(3次救急研修)、湊川病院(精神科研修)、明和病院(小児科/産科婦人科研修)など、複数の病院で研修させて頂けることは、本当に貴重な経験だったと思います。もし興味を持たれましたら、ぜひ一度見学にいらしてください。

実習風景

曽根 尚彦 2014年3月初期臨床研修終了

私はここ神鋼病院で初期研修医として2年間を過ごし、現在は総合内科として勤務させて頂いています。 私が当院での初期研修を希望した理由は、内科・外科ともに非常に診療科が充実しており、各科の専門医の数も多く、専門性の高い医療に従事することができ、また2次救急病院として非常に多くの症例も経験できると考えたからです。

平戸市民病院にて上部消化管内視鏡の実習

また、2年次には長崎での地域医療、和歌山での3次救急医療、札幌(現在は西宮の明和病院)での産婦人科研修と、様々な地域での研修があるのも当院の魅力の一つと思います。 特に長崎での地域医療は、普段の研修では経験することのない訪問診療や検診、出前講座など地域医療特有の業務を多く体験させて頂きました。そういった中で、地域医療とは都市部以上に患者の家庭環境や社会的背景を考慮した医療を提供しており、医療だけでなく介護や福祉の観点からも病気の時もそうでないときも継続的にサポートしていることや、職種間や病院間で上手に連携をとり皆が地域住民の安心という一つの目標に向かっていること等、非常に多くの事を学びました。

平戸市民病院にてレントゲン撮影中

都市部の病院研修だけでは実感することのできない、医師と患者のあり方について非常に考えさせられる実りある研修が送れたと感じます。 おそらく、common diseaseから地域医療まで、ここまで幅広い医療を一度に触れられる病院は少ないかと思います。興味のある方は是非、一度見学にいらしてください。

お問い合わせ先

神鋼記念病院
総務室人事グループ

TEL 078-261-6708 FAX 078-261-6726