消化器外科 / 腸閉塞について

 物理的な閉塞や狭窄で腸の流れが悪くなっている状態を腸閉塞といい、炎症や薬などの影響で腸の動き自体が鈍くなっている状態をイレウスと言います。いずれも腹痛や腹部膨満感、嘔吐、排便・排ガスの停止などの症状が現れます。両者の鑑別は症状だけでは判断が難しいことも多く、そのような症状が見られた場合には早めに医療機関を受診することが推奨されます。過去にお腹の手術を受けたことがある方はお腹の中に癒着(臓器同士が炎症によりくっつくこと)を生じている可能性があり、腸閉塞が発症する危険性も高くなります。基本的には鼻から胃の中に柔らかいチューブを留置することで腸管を安静に保つ保存的な治療を行いますが、改善しない場合や短期間に何度も繰り返す場合には手術が必要なこともあります。また、腸管に血流障害が生じている場合には腸管壊死をきたすため早期に手術が必要となります。気になる点がございましたら、お気軽に当院までご相談ください。

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