循環器内科 / 心不全
心不全とは、心臓の機能が低下し、息切れやむくみなどの症状が現れ、病状が進行すると寿命が短くなる病気です。心不全は、心筋疾患、心臓弁膜症、冠動脈疾患、大動脈疾患、不整脈、高血圧症、内分泌異常など、さまざまな要因によって引き起こされます。心不全に対しては薬物療法を行いながら、原因となっている心臓疾患の治療を行います。近年、心不全に対する薬物療法は急速に進歩し、多くの新薬が利用可能になりました。当院では、これらの新薬も使いながら心不全に対して積極的な治療を行っています。薬物治療では心不全をコントロールできない場合には、心臓や肺を補助する装置(非侵襲的陽圧換気療法、人工呼吸器管理、持続血液透析、大動脈バルーンポンピング、人工心肺など)を併用して治療を行います。また、外科的な心臓手術が必要と判断した場合には、適切な連携医療機関に紹介をします。心不全を一度発症すると、繰り返し発症し、寿命が短くなることがあります。今後、高齢化が進む日本では、心不全患者が増加すると予測されています(心不全パンデミック)。当院では、心不全患者さんの健康寿命を延ばすための診療に取り組んでいます。