循環器内科 / FFR-CT

 当院では、狭心症の早期診断と適切な治療判断をサポートするため、最新の非侵襲的冠動脈血流解析検査「FFR-CT(エフエフアール・シーティー)」を2025年より導入しました。これは、東神戸地域の医療機関として初の導入となります。

「FFR-CT」は、従来の冠動脈CT検査で得られた画像データをもとに、コンピュータ上で冠動脈の血液の流れをシミュレーションし、心筋への血流がどの程度保たれているかを解析する新しい技術です。

FFR-CTとは

 「FFR(Fractional Flow Reserve)」とは、心臓の血管(冠動脈)がどれほど狭くなっているのかだけではなく、冠動脈の血流が実際にどれだけ低下しているのか(虚血の有無)を数値で評価する方法です。

従来は心臓カテーテル検査によりFFRを評価していましたが、「FFR-CT」では、CT画像から解析を行うため、カテーテルを挿入する必要がありません

このような方におすすめです

  • 「狭心症の疑いがある」と言われたが、心臓カテーテル検査には抵抗がある方
  • 胸の痛みや圧迫感があり、原因をより詳しく調べたい方
  • 冠動脈CT検査で冠動脈の狭窄が見つかったが、「治療が必要かどうか」を正確に知りたい方
  • できるだけ体への負担が少ない方法で心臓の状態を評価したい方

FFR-CTのメリット

冠動脈CT検査のみで完結
通常の冠動脈CT検査をもとに解析するため、新たな検査や造影剤の追加は不要です。

心臓カテーテル検査が不要で身体にやさしい
入院ではなく外来で実施します。痛みを伴う処置はありません。

血流の状態が「数値」と「色」で見える
冠動脈の血流がどの程度低下しているのか、具体的な数値と立体的な画像で確認できます。

過剰な治療を避ける判断材料に
本当に血流が低下しているかを見極めることで、不必要な心臓カテーテル検査やステント治療を回避することにもつながります。

お問い合わせ・ご相談

検査の詳細や対象となる方については、循環器内科外来にてご案内しております。 他院からのご紹介も受け付けておりますので、お気軽に地域連携室までご相談ください。

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