泌尿器科 / 尿路結石症
尿路結石症とは?
腎臓で作られた尿は、尿管・膀胱・尿道を通って体外に排出されます。尿中に含まれているカルシウムや尿酸などの成分が固まって石になったものが、尿路結石です。尿路結石には、腎結石、尿管結石、膀胱結石などがあります。
尿路結石症の症状
結石は、はじめは腎臓にできます。
結石が腎臓にある場合には症状がないことも多いのですが、結石が腎臓から尿管に下降すると激しい痛みが生じることがあります。この痛みは、腰背部、側腹部、下腹部に広がることがあります。
結石が膀胱に近づくと、頻尿や残尿感などの症状を認められることもあります。 また、その他の症状として、血尿が挙げられます。これは、目で確認できる肉眼的な血尿から、検査でしかわからない血尿までさまざまです。
尿路結石の診断
以下検査方法から症状を診断します。
- 尿検査
- 超音波検査
- レントゲン検査
- CT検査
尿路結石の治療
水分の摂取や飲み薬による保存的な治療法で自然に出るのを待つこともあります。
しかし、痛みが強い場合や結石が尿とともに排出されるのが難しいと判断される場合には、衝撃波による治療や内視鏡による治療を行います。
一昔前までは、結石を取り除くためには、お腹を切って手術する方法しかありませんでしたが、体の外から衝撃波を当てて結石を破砕する治療法として、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を当院でも行っていました。しかし、2023年より同手術は当院では行っておりません。
ただし、結石治療を行っていないわけではなく、当院では導入したホルミウムレーザー装置により、質の高い内視鏡手術で尿路結石治療を行っています。硬性尿管鏡・軟性尿管鏡・硬性尿道膀胱鏡と、新規導入の器械にて使用可能な新規レーザーファイバーを使用して、結石破砕術をより安全かつ効率よく行っています。ESWLをご希望の患者さんには、近隣の施設をご紹介いたします。