泌尿器科 / 尿路結石症

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尿路結石症とは?

腎臓で作られた尿は、尿管・膀胱・尿道を通って体外に出ます。
尿中に含まれているカルシウムや尿酸などの成分が固まって石になったものが尿路結石です。尿路結石には、腎結石、尿管結石、膀胱結石などがあります。

尿路結石症の症状

結石は、はじめは腎臓にできます。
結石が腎臓にある場合には症状がないことも多いのですが、結石が腎臓から尿管に下降すると激しい痛みが生じることがあります。この痛みは、腰背部、側腹部、下腹部に広がります。
結石が膀胱に近づくと頻尿、残尿感などの症状を認めることもあります。
その他に認められる症状は、血尿です。目で確認できる肉眼的な血尿や検査でわかる血尿までさまざまです。

尿路結石の診断

以下検査方法から症状を診断します。

  • 尿検査
  • 超音波検査
  • レントゲン検査
  • CT検査

尿路結石の治療

水分の摂取や飲み薬による保存的な治療法で自然に出るのを待つこともあります。
しかし、痛みが強い場合や結石が尿とともに排出されるのが難しいと判断される場合には衝撃波による治療や内視鏡による治療を行います。
一昔前までは、結石を取り除くためには、お腹を切って手術する方法しかありませんでしたが、20年ぐらい前より体の外から衝撃波を当てて結石を破砕する画期的な治療法が行われるようになりました。体外衝撃波結石破砕術といいます。
この装置にて治療できない結石の場合にも、内視鏡の手術でほとんどの結石が治療可能になっています。

(1)体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
侵襲の少ない治療方法です。専用の装置を用いて体外から結石を破砕します。
当院でも2020年までは行っておりましたが、当院での治療適応患者が少なく、現在は行っておりません。
同治療の適応でご希望のある方は、近隣の同治療可能な施設をご紹介しております 。
(2)尿道的尿管結石破砕術(TUL)
尿管鏡という細い内視鏡を用いて結石を確認し、破砕装置(レーザー)を用いて結石を破砕し摘出します。
(3)経尿道的膀胱結石破砕術(TUL-BS)
膀胱結石の場合に行う内視鏡手術です。膀胱内の結石を内視鏡で確認しながら、破砕装置(レーザー)を用いて結石を破砕し摘出します。
通常は下半身麻酔で行う手術です。

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