泌尿器科 / 副腎腫瘍

副腎腫瘍とは?

 副腎に腫瘍ができても、副腎のホルモンの過剰分泌がなければ手術の対象とはなりません。しかし、副腎ホルモンの過剰分泌による高血圧などの疾患が生じている場合には、副腎を切除することで、高血圧などの内科疾患が治る可能性があります。当院では、手術で治る高血圧に対して積極的に手術を行ってきました。また、一定以上に大きくなった副腎腫瘍に対しても、悪性疾患の可能性を考慮して手術が推奨されています。副腎は臓器が小さい割にお腹の上方で後方に位置し、肋骨が邪魔になるため、開放手術では大きな創で行うことが必要でした。しかし、近年では腹腔鏡手術が主流となり、当院でもほぼ全例を腹腔鏡手術で行っています。腹腔鏡手術では出血が少なく、小さいポート留置用の創が3-4個で済むため、術後の疼痛も少なく、入院期間の短縮にもつながっています。

 ロボット支援手術も保険適応となりましたが、通常の副腎腫瘍に対する手術では、メリットはさほど多くないため、今のところは腹腔鏡手術で行っています。今後はロボット支援手術に変わっていく可能性もあります。

泌尿器科TOPへ戻る