皮膚科 / 代表的な疾患 / 皮脂欠乏症(乾皮症)
皮脂欠乏症(乾皮症)とは?
皮脂欠乏症は、皮膚の表面の脂が減少することにより皮膚の水分が減少して、乾燥を生じてしまう病気です。
中高年者の手足、特に膝から下によくみられ、皮膚がカサカサしてはがれ落ちたり、ひび割れたりします。
また、かゆみを伴い、掻くと悪化して湿疹になったりします。
空気が乾燥し始める秋から冬にかけて症状が出はじめ、真冬になるとひどくなりますが、夏には自然に軽快したり、治ったりしてしまうこともあります。
皮脂欠乏症(乾皮症)の原因
加齢などが原因で皮膚の潤いが減ってしまうと、皮膚がひどく乾燥し、皮脂欠乏症になってしまいます。
また、外気や室内の乾燥、身体を洗いすぎるといった生活習慣なども原因の一つと考えられています。
皮脂欠乏症(乾皮症)にならないために
- 1.お薬を正しく使いましょう
- 皮膚にうるおいを与えるぬり薬や、またかゆみや湿疹を抑えるぬり薬や飲み薬などがあります。
お薬は医師の指示をよく守り、正しく使いましょう。 - 2.ゴシゴシ洗わない
- 皮脂をとりすぎないことが大切です。
お風呂に長く入りすぎたり、ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗いすぎないようにしましょう。 - 3.皮膚のうるおいを保ちましょう
- 皮膚にうるおいを与えるぬり薬を朝晩2回塗りましょう。
特にお風呂上りが効果的です。 - 4.お部屋の乾燥に注意
- 空気が乾燥すると、皮膚の乾燥やかゆみもひどくなります。
加湿器などを使ってお部屋の湿度を保ちましょう。 - 5.掻かないことが大切
- 掻くと症状がひどくなるので、できるだけ掻かないように努めましょう。
また、爪は短く切りましょう。 - 6.刺激の少ない肌着に
- 皮膚を刺激すると、かゆみがひどくなります。
肌着類などはなるべく肌にやさしい木綿のものにしましょう。 - 7.アルコールは控えめに
- 熱いお風呂につかりすぎたり、アルコールや香辛料などの刺激物をとりすぎると、身体が温まり、かゆみがひどくなります。控えめにしましょう。