News & Topics
- 2024.12
- 髙橋宗史医師がTSS Academyを修了いたしました。
- 2024.05
- ”Rheumatology (Oxford)に吉田克之医師の論文”Combination of cytoplasmic and nuclear patterns on Hep-2 antinuclear antibody is useful as a screening test for anti-synthetase syndrome”が掲載されました。
- 2024.04
- 第68回日本リウマチ学会総会・学術集会 において、福武由起研修医の演題が「近未来のリウマチ医セッション」優秀賞に選ばれました。
- 2023.11
- “Clinical and Experimental Rheumatology” に山岡匠医師の論文 “A case of pemphigus vulgaris with folliculitis-like nodules, genital ulcers, and oral ulcers difficult to differentiate from Behçet’s disease” が掲載されました。
- 2023.3
- “International Journal of Rheumatic Diseases” に米田勝彦医師の論文 “Combination of echocardiography and pulmonary function tests could predict no complication of pulmonary hypertension during 5 years in patients with systemic sclerosis” が掲載されました。
- 2023.1.22
- 神戸新聞カルテQ&A「血管炎」に簱智さおり医師が掲載されました
- 2022.9.20
- 日本リウマチ学会からのお知らせ
新型コロナウイルス対策(COVID-19)ワクチンについて(患者様向け情報) - 2022.9.8
- 医療講演・相談会のお知らせ 終了しました
- 2022.7.11
- 第66回日本リウマチ学会総会・学術集会において、吉田克之医師の演題が秀逸ポスターに選ばれました。
- 2022.2
- “Clinical Case Reports” に天野典彦医師の論文 “Usefulness of position emission tomography/computed tomography in a case of sarcoidosis with multiorgan involvement” が掲載されました。
- 2022.1.17
- 2022.1.23予定の医療相談会は中止となりました。
- 2021.11.15
- 医療相談会のお知らせ 終了しました
- 2021.8.20
- 日本リウマチ学会からのお知らせ
新型コロナウイルス対策(COVID-19)ワクチンについて(患者様向け情報) - 2021.6.21
- 新型コロナワクチン接種について 終了しました
- 2021.2.8
- 日本臨床免疫学会よりお知らせ
新型コロナウイルス対策(COVID-19)~免疫療法を受けている方々へ~ - 2021.1.22
- ・日本リウマチ学会からのお知らせ
新型コロナウイルス(COVID-19)への対応について(患者様向け情報)
・一般社団法人日本医学会連合
様々な基礎疾患(持病)など、重症化リスクをお持ちの方へ
・厚生労働省
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け) - 2020.12
- 「リウマチ科」に髙橋宗史医師の執筆 「メタボローム解析による関節リウマチの治療反応性予測バイオマーカーの同定」が掲載されました。
- 2020.11
- “Scandinavian Journal of Rheumatology” に髙橋宗史医師の論文 “A case of myositis with dropped head syndrome and anti-titin antibody positivity induced by pembrolizumab” が掲載されました。
- 2020.10.5
- 2020.10.24予定の膠原病リウマチ教室は中止となりました。
今後の詳細についてはホームページ等でお知らせ致します。 - 2020.7.3
- 第29回膠原病リウマチ教室日程のお知らせ
2020年10月24日(土)14時~17時
演題・担当先生などの変更はございません。 - 2020.4.20
- ・日本リウマチ学会からのお知らせ
新型コロナウイルス(COVID-19)への対応について(患者様向け情報)
・[リウマチの方へ] 新型コロナウイルスについて医師が伝えたいこと - 2020.1.17
- 医師募集について 専攻医 医師
- 2019.12.25
- ラジオ大阪 ハッピー・プラスに出演
高安動脈炎、巨細胞性動脈炎について簱智先生がお話しされました。 - 2019.2
- “Rheumatology (Oxford)” に髙橋宗史医師の論文” Biomarkers identified by serum metabolomic analysis to predict biologic treatment response in rheumatoid arthritis patients” が掲載されました。
膠原病リウマチ科の特徴
神鋼記念病院膠原病リウマチセンターは臨床部門と研究部門を両輪として、2010年に設立されました。当科は臨床部門を担当し、関節リウマチをはじめとした膠原病を主に診療しています。
膠原病とは全身性自己免疫疾患であり、本来は自分を守るはずの免疫システムに異常を来たし、多臓器にわたる障害を引き起こします。厚生労働省の指定難病に含まれるような、原因不明な疾患、稀少疾患、治療法が確立していない疾患も多いのですが、診断および治療法の進歩はめざましく、リウマチ専門医による早期診断・早期治療が望まれます。と同時に、様々な臓器に障害が現れる可能性があるため、複数の診療科と連携することもあります。
治療の中心は免疫抑制療法(ステロイド剤,免疫抑制剤,生物学的製剤をはじめとした分子標的薬など)ですが、生活習慣の改善、日常生活の工夫なども重要です。患者さん自身が病気や治療を理解したうえで共に方針を決めていくことができるように、医師・看護師含め多職種でサポートするように心がけています。
また、多施設共同臨床研究や治験への参加、研究部門と連携した新規バイオマーカーの開発や薬物代謝関連遺伝子の診断などを行っており、最新の医療の提供、個別化医療の実践を目標としています。
代表的な疾患
指定難病以外
関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、結晶沈着性関節炎(痛風、偽痛風など)、脊椎関節炎の一部(乾癬性関節炎など)
指定難病
以下は疾患ごとに「厚生労働省難病情報センター」のホームページへジャンプします。(告示番号順)
高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、悪性関節リウマチ、原発性抗リン脂質抗体症候群、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎/多発性筋炎、全身性強皮症、混合性結合組織病、シェーグレン症候群、成人発症スチル病、再発性多発軟骨炎、ベーチェット病、若年性特発性関節炎、強直性脊椎炎、IgG4関連疾患
診療体制
外来診療体制
初診について
適切な診断と治療方針の決定のためには、過去の病状や検査結果、治療歴の把握と十分な診察時間の確保が必要となります。そのため、初診は1日数名の受け入れとしています。また、基本的には前医にて紹介状を作成いただき、地域医療連携を通じた事前予約をお願いしております。なお、緊急を要する患者様についてはこの限りでありません。
再診について
診断が確定し治療開始となった後、しばらくは疾患活動性や合併症のモニタリングなど綿密な管理を要します。また、病状が落ち着いた後も半永久的な通院加療継続が必要となる場合が多いです。急性期病院としての役割を担う上で、軽症の患者さんや病状が落ち着いた患者さんにつきましては、近隣のリウマチ専門医クリニックへの紹介やかかりつけ医との連携を積極的に行う方針です。
入院診療体制
疾患活動性の高い発症初期の治療導入時、再発時の治療強化時、重症感染症併発時などには入院による加療を行います。病状が落ち着いて、普段は近隣クリニックで継続加療されている患者さんにつきましても、病状の悪化など入院加療が必要になった場合には速やかに連携できる体制を取っています。
入院中は指導医(専門医)、主治医(専攻医)、担当医(初期研修医)によるグループ体制で診療にあたっています。チャートカンファレンスを中心としてチームで治療方針を決定しています。
膠原病・リウマチ教室について
膠原病・リウマチ教室は当院通院中の患者さん、入院中の患者さん及びご家族の方、他院で治療を受けている方など、さまざまな方にご参加いただいている教室です。
患者さまのご要望にお応えできるよう努めておりますので、テーマにしてほしい病気などがありましたらいつでもご連絡ください。
なお、当日のアンケートにもご意見をお待ちしております。参加費は無料です。事前予約が必要ですが、当日参加も受け付けておりますので是非、お気軽にご参加下さい。
膠原病・リウマチ教室のご案内
現在中止中です。
今後の詳細についてはホームページ等でお知らせ致します。
- 問い合わせ先
- 神鋼記念病院 膠原病リウマチセンター
担当:金子
TEL:078-261-6711(病院代表)
※平日17時まで受け付け
FAX:078-261-3004 - その他
- ※事前お申し込みが必要ですが、当日参加も受け付けております。
参加ご希望の方は上記問合せ先までご連絡ください。
※終了後すぐに、希望する医師と個別にお話しする場を設けておりますので、 ご希望される方は当日受付時に、お気軽にお申し出くださいませ。
所属医師のご紹介
- 熊谷 俊一 センター長
- 京都大学 昭和46年卒業
-
- 取得資格
(専門医・認定医等) -
- 日本臨床検査医学会専門医
- 日本リウマチ学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定内科医・指導医
- 所属学会
-
- 日本リウマチ学会
- 日本内科学会
- 日本臨床検査医学会
- 日本免疫学会
- アメリカリウマチ学会
- ヨーロッパリウマチ学会
- 日本個別化医療学会
- 取得資格
- 籏智 さおり 科長 特任部長
- 神戸大学 平成9年卒業
-
- 取得資格
(専門医・認定医等) -
- 日本内科学会総合内科専門医・指導医
- 日本内科学会認定内科医・指導医
- 日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員
- 所属学会
-
- 日本リウマチ学会
- 日本内科学会
- 日本臨床免疫学会
- 取得資格
- 髙橋 宗史 医長 熊谷膠原病リウマチ研究所所長
- 広島大学 平成19年卒業
-
- 取得資格
(専門医・認定医等) -
- 日本内科学会認定内科医・指導医
- 日本リウマチ学会専門医・指導医
- 日本リウマチ学会登録ソノグラファー
- 所属学会
-
- 日本内科学会
- 日本リウマチ学会
- 日本臨床検査医学会
- 取得資格
- 米田 勝彦 医長
- 徳島大学 平成26年卒業
-
- 取得資格
(専門医・認定医等) -
- 日本リウマチ学会リウマチ専門医・指導医
- 日本内科学会認定内科医
- 日本内科学会総合内科専門医・指導医
- 医学博士
- 所属学会
-
- 日本リウマチ学会
- 日本内科学会
- 日本臨床免疫学会
- 腸内細菌学会
- 取得資格
- 片山 素子 医師
- 川崎医科大学 平成28年卒業
-
- 取得資格
(専門医・認定医等) -
- 所属学会
-
- 日本内科学会
- 日本リウマチ学会
- 取得資格
- 山岡 匠 医師
- 神戸大学 平成31年卒業
-
- 取得資格
(専門医・認定医等) -
- 所属学会
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- 日本内科学会
- 日本リウマチ学会
- 取得資格
学会認定施設
- 日本リウマチ学会教育施設
- 日本内科学会認定医制度教育病院
診療実績
- 外来患者数 14,294人(2021年度)
- 入院患者数 3,767人(2021年度)
- 生物学的製剤(2022年3月時点) オレンシア129名、アクテムラ92名、シンポニー55名、エタネルセプトBS 37名、ヒュミラ32名、エンブレル24名、インフリキシマブBS 18名、レミケード18名、ケブザラ13名、アダリムマブBS 10名、シムジア9名
- 分子標的治療薬(2022年3月時点) オルミエント31名、ゼルヤンツ12名、リンヴォック10名、ジセレカ3名、スマイラフ1名
- 関節エコー件数 開設後延べ4589件(2021年4月~2022年3月 延べ386件)
- 膠原病リウマチ科 診療実績(PDF)
膠原病リウマチ科に興味をお持ちの学生のみなさん、研修医、リウマチ専門医をめざす先生方へ
異国情緒あふれる港街神戸で膠原病・リウマチ診療をしてみませんか?
併設された研究所と連携して、膠原病リウマチ学や免疫学の進歩を実感してみませんか?
説明会や見学は随時受け付けていますので、事前にご連絡ください。
【お問い合わせ先】
担当:籏智 さおり
TEL:078-261-6711(病院代表)
安井進太朗 令和3年卒
私は他病院で初期研修を終え、2023年4月より専攻医として勤務しております。
後期研修先を考える際、神鋼記念病院は膠原病リウマチ科がある病院の中でも熊谷先生を始め多くの先生方が働かれており、昔から通院している患者さん、近隣で膠原病疾患が疑われた患者さんが集まってくる病院という認識でした。そういった病院だからこそ様々な疾患、合併症に対する対応などをどんどん経験できると考え、後期研修病院として選びました。
初期研修時に膠原病リウマチ科をあまりローテートしていなかったことやそれ以外の事に対してもあまり経験を積めていないと感じており、自信0からのスタートでしたが、当初の認識通り、はじめから様々な症例を担当させていただくことができ、成長できていると感じております。
日々の診療では入院患者さん以外にも初診外来や退院後の患者さんのフォロー、エコーなど専攻医1年目から多くの経験をさせていただけておりとても充実した日々を過ごせています。
どの場面においても判断が難しいことが多くありますが、上級医の先生方が非常に相談しやすい環境を作ってくださっています。木曜日、金曜日のカンファレンスでは自分では気づけていない部分等を指摘きただくことができ、とても勉強になります。
谷本幸奈 令和2年卒
私は初期研修を他病院で行い、2022年4月から勤務しております。
この4ヶ月で強皮症や筋炎・自己炎症性疾患などの様々な膠原病疾患を経験させていただきました。外来での初診や他科からのコンサルト対応を専攻医1年目から行うことで、膠原病以外の鑑別疾患についてや外来での診断にいたるまでの過程を学ぶきっかけとなっております。上級医の先生にご相談もさせていただきやすい環境で、カンファレンスでは熊谷先生をはじめ先生方から熱心にご指導いただいております。
また、関節エコーにかんしては病棟患者だけではなく外来でも行なう機会があり、関節リウマチだけではなく乾癬性関節炎から正常の方など様々な症例を上級医の先生に教えていただきながら経験できます。関節エコー以外の手技にかんしても、関節穿刺や中心静脈カテーテル穿刺などの手技を先生方のバックアップのもと経験させていただいております。
専攻医1年目から外来から病棟管理までの様々なことを経験できる非常に恵まれた環境であると感じております。
神鋼記念病院で働き始めて
(山岡匠 平成31年卒業)
私は他院で初期研修を終え、専攻医として2021年4月から勤務しております。膠原病リウマチ科という診療科はどの病院にもあるわけではなく、中でも体系的に研修を受けられる病院というのはさらに限られてくると思います。その点この病院は熊谷先生を始め多くの先生方がいらっしゃり、非常に恵まれた研修環境であると考えたためこの病院を後期研修先として選んだ次第です。また神戸市内という非常に恵まれた立地も選んだ理由の一つであります。
4ヶ月働いた感想としてはここを選んで間違いはなかったということです。症例数が多く、関節リウマチや全身性エリテマトーデス、血管炎、皮膚筋炎・多発筋炎、強直性脊椎炎、リウマチ性多発筋痛症など一般的な膠原病は新規発症や再発含め多数経験させて頂き、希少な自己炎症性疾患も診療する機会を頂きました。また膠原病診療をする上で避けて通れない合併症の管理を行う機会もあり非常に勉強になります。カンファレンスは教育的で、その他の場でも常に上級医の先生方が気にかけてくださり気軽に相談しやすい環境であると思います。
意外にも手技も豊富に経験でき、週2回の関節エコー外来を始め、入院患者の関節エコーや関節穿刺、中心静脈カテーテル穿刺、腰痛穿刺など膠原病リウマチ科として必要な手技は一通り経験させて頂いております。
この様に非常に恵まれた環境ですので、膠原病リウマチ科を進路として考えている方には是非おすすめしたいと思います。
神鋼記念病院を選んだ理由と働いてみての感想
(吉田克之 平成24年卒)
私は卒後8年目の医師で、リウマチ膠原病を学びに神鋼記念病院に2019年4月から赴任してまいりました。それ以前は埼玉の大学病院の総合診療科にて不明熱や原発不明癌、脳梗塞、感染症などをメインに診療をしておりました。不明熱をみる機会が多く、その中で膠原病疾患に興味があったため、総合内科専門医取得後、サブスペシャリティとして膠原病を選びました。すでに8年目ということで、大学病院での研修は難しそうだなと思い、市中病院を軸に探す中で、神戸市内で勤務歴のある先輩医師からこちらの病院を勧められ、当初は勢いで決めた部分もありました。
実際、この病院で約半年働いてみて、やはり、ここにしてよかったと思うことがいっぱいです。当初、市中病院ということで、症例数や重症度の面で大学病院でみるような経験ができないのではないかと思われましたが、常時20人弱の患者さんがいて、その中でも、全身性エリテマトーデスや皮膚筋炎、血管炎症候群、ベーチェット病、サルコイドーシスなどの新規患者がおられ、診断から治療に至るまで多数経験できたことは、研修としてはかなり満足しています。
さらに、関節エコーは入院患者のほかに週1回、検査として自身で施行する機会もあり、関節穿刺などの手技も経験しました。また、大学病院などでは、集中治療医にお願いするような循環、呼吸状態が不安定な症例も自身で管理をしたり、骨髄穿刺を自身で施行したり(血液内科医バックアップの元)、膠原病合併のがん患者や手術患者の管理を当該科と共にしたりと、膠原病以外の領域にも積極的に関わることができ、同時に総合診療医としても成長できていると思います。
初期研修・後期研修を終えて、さらなるステップアップを目指すには、非常に良い環境であると感じています。