研修医ブログ / 頭でっかちじゃ戦えない?
お久しぶりです。研修医1年目のNです。
前回は研修医向けの講義について紹介しましたが、やはり学生さんの中には『知識だけでなく実技面についても早く学びたい、身につけたい』という方も多いと思います。
確かに私もOSCEで頭では分かっているのに、本番になるとつい駆血帯を外すのを忘れてしまうなんてこともありました。やはり実際にやってみないと身につかない部分があると思います。
そこで、今回は当院研修医の手技の経験について紹介したいと思います。
当院では研修医1年目から講義以外に様々な手技を経験する機会が用意されています。
例えば、研修医1年目の4月から末梢静脈ルートの確保のレクチャーがあります。もちろん初めはしっかりとポイントなどの指導があり、その後には実際に手技を行う機会も多く用意されています。緊張することもありますが、横には上級医の先生がいてサポートしてくれるので大丈夫です。
最近は心エコー、腹部エコーのレクチャーもありました。研修医同士で実際にエコーを当て合うことで、座学だけでは分からないエコーの難しさや上手くいけばどんな情報が得られるかなどを実感することができました。
その他にも各診療科や1年を通しての救急外来でいろいろな処置・診察を行います。
私は最初に脳神経内科をローテしましたが、ここでは特に所見の取り方を経験しました。どういった項目をどうやって確認するか、どこに注意すれば正確に所見が取れるかなどを実際の診察を行うことで身につけていきました。空いた時間には研修医同士で習ったことの共有・お互いに練習することもあります。
また、動脈血ガスは救急や病棟では研修医の仕事ともいえる手技であり、特に呼吸器内科では毎日のように経験できたことで、入職して約4ヶ月経った今では救急でもなんとか一人で採血できるようになっています。
診療科によっては研修医1年目から腰椎穿刺や縫合などの外科手術への参加なども経験できており、少し忙しいと感じるときもありますが(笑)、毎日どんどんスキルアップできていると思います。
更には、カンファでの担当症例の発表や内科会での発表の機会なども用意されており、将来の大きな学会での発表に備え、まずは発表までの準備や本番の雰囲気などに慣れることができます。もちろん初めは分からないことだらけで緊張もしますが、先輩や上級医の先生方が本当に親身になってサポートしてくれるので大丈夫です。
当院ではぶっつけ本番にはならないように実践を通して学ぶ機会が多く用意されています。

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神鋼記念病院
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