はじめに

2003年度から臨床研修制度が開始となり、診療に従事する医師は臨床研修を受けることが必要とされ、また研修によってプライマリ・ケアを中心に幅広い診療能力を身につけることが求められるようになりました。

医師になって最初の2年間は医学生の延長でもなければ専門医になるための準備期間でもありません。これから医師として働くための土台を作る期間と考えるべきでしょう。弱い土台の上に立派な建物(専門医教育)を作っても、決して丈夫な建物(どんな困難にも立ち向かえる医師)が出来ることはありません。私たちの病院はこのように考えて初期研修における教育に取り組んでいます。

では、医師としての土台はどのようにして形作れば良いでしょうか。
そのためには診療科の枠組みを超えた幅広い知識と技術、そして身体だけでなく全人的に患者さんを診る心構えを持つことが必要です。私たちの病院では、日々の診療において研修医の先生が属している診療科だけでなく、他の診療科からも知識や技術を高めるように求められます。
また、医師だけでなくパラメディカルのスタッフからも知識や技術のみならず、全人的に診る心構えを要求されます。当院には、このように診療科や業種の枠組みを超えて研修医の先生の教育に携わろうとする気風があります。

臨床研修制度が始まってから日本の医療は徐々に変化してきました。研修医の先生方が理想の医師像に近づくために、研修病院を選択する、このことが変化の原動力と考えています。
私たちの病院に関しては、幸い今まで多くの方に当院での臨床研修を希望していただいてきました。しかし、そのことに安住することなく、私たち自身も研修医の先生方により良い教育を提供できるようにレベルアップをしていきます。理想の医師像に近づくために日々の努力を惜しまない、このような新たな力を私たちは心から歓迎いたします。

2015年8月1日
臨床研修管理委員長 石井 正之

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