血液疾患研究所
血液疾患研究所の概要
神鋼病院の研究部門として2011年1月1日に開設されました。外来Eブロック内に、検査室(細胞治療室)とセルプロセッシングが可能な部屋、計2室を造設しました。検査室では、倒立顕微鏡1台、実体顕微鏡1台、Real time PCR装置2台(現在は総合医学研究センターで使用)、自動核酸抽出装置2台、吸光光度計1台、フローサイトメトリー(FACSCant II)1台、生物試料保存液体窒素容器2台、-30℃冷凍庫1台、4℃冷蔵庫2台、無菌接合機1台、CO2インキュベータの設備を有しています。
セルプロセッシング室は部屋全体がNASA Class 100,000の陽圧無菌ルームであり、その中にClass IIAの安全キャビネットを設置し、内の清浄度はClass100を保つような設計で、2011年8月より稼働しています。この細胞治療室と神鋼記念病院 血液内科が共に血液疾患研究所の活動をしています。
研究者
有馬 靖佳 | 研究所 血液病センター長 / 無菌治療室長 / 血液内科 部長・特任副院長 |
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常峰 紘子 | 研究所 細胞治療室長 / 血液内科 科長・特任部長 |
田中 康博 | 研究所 研究員 / 血液内科 医長 |
生成 涼 | 研究所 研究員 / 血液内科 専攻医 |
松本 真弓 | 研究所 移植医療支援室副室長 / 移植コーディネーター |
佐々木 美穂 | 研究所 研究員 |
厨子 佑里子 | 研究所 研究員 |
斎藤 敏晴 | 研究所 研究員 |
高橋 隆幸 | 非常勤 |
中村 直和 | 非常勤 |
血液疾患研究所 所長
血液疾患研究所 所長
有馬 靖佳
神鋼記念病院血液病センター長。
神戸大学を昭和61年に卒業。日本内科学会認定内科医・指導医、日本内科学会総合内科専門医、京都大学医学部臨床教授、日本医師会認定産業医、日本血液学会専門医・指導医・代議員、日本造血幹細胞移植学会認定医・代議員、日本臨床腫瘍学会 暫定指導医、日本エイズ学会認定医などの資格を持つ。
実施中の臨床研究/ 臨床試験とその概要
1.血液の多項目迅速ウイルスPCR法を用いた造血幹細胞移植後ウイルス感染症の早期診断
- <概要>
本研究は2015年5月に厚労省より承認を受け、その後、継続していた先進医療である。造血幹細胞移植後の患者の血液を検体として、網羅的多項目迅速ウイルス解析検査を行った。まず迅速ウイルスPCR法(定性試験)を行い、その正確性をリアルタイムPCR法(既存方法)との比較によるウイルス血症の陽性的中率および陰性的中率の算定によって確認した。副次評価項目として、全生存率の算出、臨床症状とウイルス血症の頻度、またGVHD、免疫能の回復程度、移植細胞ソースとウイルス感染症の種類と頻度を明らかにした。 - <結果>
2022年3月末までに47名の移植患者が本研究にエントリーし、421テスト(1テストは13種類ウイルスの定性と13種類の定量PCRを同時に行う)の多項目迅速ウイルス定性PCR法を実施した。その結果、特に5つのウイルス(CMV、JCV、BKV、HHV-6、ADV)に関して1.0×103コピー/mL以上で確実に検出が可能であった。マルチプレックスPCRの陽性および陰性の予測値はそれぞれ84.2%-93.3%および90.7%-99.0%であり、感度および特異度はこれら5つのウイルスについてそれぞれ59.0%-83.3%および97.2%-99.2%と、良好な陽性・陰性的中率、感度、および特異度が得られた。本結果はInt J Clin Med. 13: 67-81. 2022に論文として報告した。なお2018年12月より株式会社島津製作所との共同研究が正式に発足し、多項目迅速ウイルス測定キット(日和見感染症ウイルス検出キット)およびPCR機器の薬事法承認を共同で目指している。
2.多項目迅速ウイルスPCR法による造血幹細胞移植後の尿中ウイルス早期モニタリングおよび尿中ウイルスアッセイの基礎的検討
- <概要>
造血幹細胞移植(HSCT)後のウイルス性出血性膀胱炎は、比較的頻度の高い合併症であるが、尿中のウイルスを検討した報告は少ない。当院で施行したHSCT後に、多項目迅速ウイルスPCR法により尿中ウイルスの検討を行った症例を対象とし、早期尿中ウイルスモニタリングの効果を分析する。また、併せて多項目迅速ウイルスPCR法の検出感度が血液と尿 で差があるか否かに関してin vitroの検討を行う。 - <対象>
2015年9月以降で、当院でHSCT施行後に、①血中13項目定期ウイルスモニタリングでADV、BKV、JCVなどのコピー数が多かった、②血尿や排尿時痛などの尿路感染症症状を呈した症例をまずは対象とする。 - <方法>
多項目迅速ウイルスPCR法で血中および尿中で検出されたウイルスに関して以下の検討を行う。1.検出されたウイルスの種類とウイルス量、2.血中および尿中ウイルス量の関係、3.尿路感染症状・血尿とウイルスの種類およびウイルス量の関係、4.尿中ウイルス早期ウイルスモニタリングの効果。 - <経過>
上記の研究は新規に当院倫理委員会で審議頂き承認を得た。患者に対する本研究の同意説明は、血液内科ホームページおよび外来に掲示し、同意できない患者さんにはその旨を連絡してもらうようにした。
3.院内でのフローサイトメトリー解析を用いた保険内or保険外項目の測定
- <概要>
2011年1月に血液疾患研究所を開設し、外来Eブロック内に、検査室(細胞治療室)とセルプロセッシングが可能な部屋、計2室が造設された。検査室内のフローサイトメトリー(FACS Cant II)を用いて、以前より血液腫瘍表面抗原検査を院内で行っている。2023年1月より気管支鏡検査時の気管支洗浄液中の細胞のリンパ球サブセット解析を開始し、2023年3月末ですでに32テストの測定機会があった。さらに、従来から行っている多発性骨髄腫患者に対するフローサイトメトリー解析においても、2023年度からVS38c抗体やCD27抗体などの新規抗体を導入している。これによって、最近の抗CD38抗体治療を受けた患者でも、骨髄腫細胞の解析をより詳細に行うことが可能になった。
4.造血器疾患における遺伝子異常の網羅的解析研究
- <概要>
遺伝子検査法が格段に進歩して、現在、個々の患者遺伝子の配列をすべて解析することができるまでになっている。結果として同じ病気の患者さんに共通する異常が明らかになる一方、それぞれの患者さんの個人差も明らかになってきた。
神鋼記念病院は2021年4月に(国指定)地域がん診療連携拠点病院に、2013年1月にがんゲノム医療連携病院に認定された。将来的には院内で遺伝子異常のパネル解析を行うことを予定しているが、現在は京都大学血液・腫瘍内科学講座を介して、京都大学腫瘍生物学講座を中心に、多くの共同研究機関に解析を委託しつつ協力して研究を継続している。2023年4月末の時点で、すでに百例以上の患者さんの同意を得て、網羅的に造血器疾患における遺伝子異常を解析しつつある。
5.輸血や造血幹細胞移植を含めた血液内科診療におけるチーム医療の推進
- <概要>
チーム医療とは「医療に従事する多種多様な医療スタッフが,各々の高い専門性を前提に,目的と情報を共有し,業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い,患者の状況に的確に対応した医療を提供すること」と定義されています。血液内科の診療においては、無菌室治療、輸血、造血幹細胞移植などの場において多職種が関与するチーム医療を実践すること必要です。チーム医療を推進するための条件として,各医療スタッフの専門性の向上と情報共有が必須であり,医療チームを構成する際には,専門知識を有する医師,臨床検査技師,看護師,薬剤師等が関与することが求められています。本研究では他施設へのアンケート調査などによって、チーム医療を推進していくための方略を構築したいと考えています。
具体的には平成 31年度 厚生労働省 血液製剤使用適正化方策調査研究事業としての『2019年度 / 輸血実施患者の観察に関する現状調査』および『2019年度 / 兵庫県の医療施設における輸血実施患者の観察に関する現状調査』『Clinical significance of autologous blood transfusions in bone marrow harvest from unrelated donors』の研究代表を務め、共同研究者として『2017年度 / TACO(輸血関連循環負荷)の実態調査』、『2017年度 / 造血器疾患における赤血球輸血のヘモグロビン閾値に関する研究』、『2018年度/ 日本輸血・細胞治療学会認定アフェレーシスナースの活動及び成果に関する調査』などに共同研究者として加わっております。
6.自家末梢血幹細胞移植の際の最適な移植細胞採取法を探る
- <概要>
自家幹細胞移植 (ASCT) の前に、造血幹細胞を刺激して骨髄から末梢血に移動させて採取する必要があります。C-X-Cケモカイン受容体4型アンタゴニストである Plerixaforは、幹細胞の採取量を増やすために使用されます。しかし、Plerixaforが ASCT後の転帰に及ぼす影響は依然として不明である。本院などでASCTを受けた患者を後ろ向きにコホート研究を行い、Plerixaforの使用の有無で移植成績を比較する。
7.同種移植を受けた血液腫瘍患者の再発の有無を規定している因子
- <概要>
同種造血幹細胞移植患者を対象に、主要ヒト組織抗原であるHLA-Cの差異を認識するNK細胞の働きに注目して、抗腫瘍免疫を調べている。in vivoでは、日本造血細胞移植学会のデータベース(TRUMP)やその登録内容に2次調査の結果が加えられた当院を含む他施設移植グループ(KSCTG)のデータベースを解析してきた。現在はさらにNK細胞を活性化する抗体療法の成績解析にも注目し、いくつかの抗体製剤にしぼって臨床所見をまとめている。
研究業績
1.当院が主たる研究者であるもの
- Nakamura N, Tsunemine H, Sakai T, Arima N. Biomarkers for predicting response to corticosteroid therapy for immune thrombocytopenic purpura. Br J Haematol. https://doi.org/10.1111/bjh.18670, 2023.
- Nakamura N, Jo T, Arai Y, Matsumoto M, Sakai T, Tsunemine H, Takaori-Kondo A, Arima N. Benefits of plerixafor for mobilization of peripheral blood stem cells prior to autologous transplantation: a dual-center retrospective cohort study. Cytotherapy, https://doi.org/10.1016/j.jcyt.2023.02.006, 2023.
- Tsunemine H, Sasaki M, Zushi Y, Saitoh T, Shimizu N, Tomaru Y, Aoyama Y, Yamamoto R, Sakai T, Arima N, Kodaka T, Takahashi T. Feasibility of the routine clinical use of a multiplex virus polymerase chain reaction assay based on blood virus detection in hematopoietic stem cell-transplanted patients. Int J Clin Med. 13: 67-81. 2022
- Imashuku S, Tsunemine H, Shimazaki C. 18F-fluorodeoxyglucose-positron emission tomography/computed tomography delineates involved sites in the cervical spine in Langerhans cell histiocytosis. EJHaem 24;3(3):1042-1043. 2022
- Arima N. Dual effects of natural killer cells in transplantation for leukemia. Crit Rev Oncol Hematol. 158:103206, 2021.
- Arima N, Kanda J, Yabe T, Morishima Y, Tanaka J, Kako S, Sakaguchi H, Kato M, Ohashi K, Ozawa Y, Fukuda T, Ota S, Tachibana T, Onizuka M, Ichinohe T, Atsuta Y, Kanda Y. Increased Relapse Risk of Acute Lymphoid Leukemia in Homozygous HLA-C1Patients after HLA-Matched Allogeneic Transplantation: A Japanese National Registry Study. Biol Blood Marrow Transplant. 2020 Mar;26(3):431-437.
- Nobuyoshi Arima, Junya Kanda, Toshio Yabe, Yasuo Morishima, Junji Tanaka, Shinichi Kako, Hirotoshi Sakaguchi, Motohiro Kato, Kazuteru Ohashi, Yukiyasu Ozawa, Takahiro Fukuda, Shuichi Ota, Takayoshi Tachibana, Makoto Onizuka, Tatsuo Ichinohe, Yoshiko Atsuta, Yoshinobu Kanda: Increased Relapse Risk of Acute Lymphoid Leukemia in Homozygous HLA-C1 Patients after HLA-Matched Allogeneic Transplantation: A Japanese National Registry Study. Biol Blood Marrow Transplant. 2020, 26: 431-437
- 松本真弓、有馬靖佳、松浦秀哲、西岡純子、谷口容、山崎喜子、村田真由美、山野靖子、細野晃、奥田誠、阿部真、河野武弘、紀野修一、面川進、竹下明裕、室井一男、牧野茂義:輸血開始後の患者観察に関する実態調査に学ぶ輸血看護の課題. 日本輸血細胞治療学会誌, 66(6);735-742,2020.
- Yuriko Zushi, Miho Sasaki, Toshiharu Saitoh, Yumi Aoyama, Yuta Gotoh, Hiroko Tsunemine, Taiichi Kodaka, Atsuo Okamura, Takayuki Takahashi: Gamma-heavy chain monoclonal gammopathy with undetermined significance (MGUS). J Clin Exp Hematopathol 2019; 59: 119-123.
- Satoko Hijii, Taiichi Kodaka, Takae Goka, Yumi Aoyama, Hiroko Tsunemine, Takayuki Takahashi: Acquired von Willebrand syndrome secondary to Waldenström’s Macroglobulinemia. Intern Med 2019, DOI: 10.5430/crim.v6n3p13.
- Yuta Gotoh, Yumi Aoyama, Hiroko Tsunemine, Yuka Idei, Ayano Mori, Taiichi Kodaka, Sachiko Iba, Akihiro Tomita, Tomoo Itoh, Takayuki Takahashi: IgA-producing lymphoplasmacytic lymphoma carrying chromosomal abnormality of t(8;14). J Clin Exp Hematop 2019; 59: 124-129.
- Naoya Kuwahara, Taiichi Kodaka, Yuriko Zushi, Miho Sasaki, Takae Goka, Hayato Maruoka, Yumi Aoyama, Hiroko Tsunemine, Taku Yamane, Jun Kobayashi, Toru Kawakami, Fumihiro Ishida, Takayuki Takahashi: T-cell large granular lymphocytic (LGL) leukemia consists of CD4+/CD8dim and CD4-/CD8+ LGL populations in association with immune thrombocytopenia, autoimmune neutropenia, and monoclonal B-cell lymphocytosis. J Clin Exp Hematop 2019, 59 (4), 202-206
- Hiroko Tsunemine, Yuriko Zushi, Miho Sasaki, Yuko Nishikawa, Akiyo Tamura, Yumi Aoyama, Taiichi Kodaka, Tomoo Itoh, Takayuki Takahashi: Gamma heavy chain disease (γ-HCD) as iatrogenic immunodeficiency- associated lymphoproliferative disorder: possible emergent subtype of rheumatoid arthritis-associated -HCD. J Clin Exp Hematopathol 2019, 59 (4), 196-201
- Yumi Aoyama, Sakai K, Kodaka T, Tsunemine H, Nishio K, Itoh T, Inoue D, Takahashi T: Myelodysplastic/myeloproliferative neosplasm with ring sideroblasts and thromboctyosis (MDS/MPN with RS-T) complicated by hyperleukocytosis and gene analysis in relation to leukocytosis. J Clin Exp Hematopathol 2018, 59: 29-33.
- Yuta Gotoh, Hiroko Tsunemine, Yuriko Zushi, Yumi Aoyama, Taiichi Kodaka, Tomoo Itoh, Takayuki Takahashi. Successful allogeneic hematopoietic stem cell transplantation for aleukemic Philadelphia chromosome-positive acute lymphoblastc leukemia secondary to chemo-radiotherapy for breast cancer: Journal of Hematopoietic Cell Transplantation, 7:152-156, 2018.
- Yumi Aoyama, Hiroko Tsunemine, Yuriko Zushi, Hayato Maruoka, Yuta Goto, Taiichi Kodaka, Tomoo Itoh, Takayuki Takahashi. Colonal monomorphic epitheliotropic intestinal T-cell lymphoma with novel phenotype of cytoplasmic CD3 expression: J Clin Exp Hematopathol, 58:102-106, 2018.
- Shogo Nishino, Taiichi Kodaka, Yoshie Sawada, Takae Goka, Yuta Gotoh, Hiroko Tsunemine, Takayuki Takahashi. Marked rebound thrombocytosis in response to glucocorticoid in a patient with acquired amegakaryocytic thrombocytopenia: J Clin Exp Hematopathol, 58:166-170, 2018.
2.多施設共同研究など
- Morita-Fujita M, Shindo T, Iemura T, Arai Y, Kanda J, Okada K, Ueda Y, Yoshiyuki O, Anzai N, Mori T, Ishikawa T, Otsuka Y, Yonezawa A, Yuhi N, Imada K, Oba A, Itoh M, Okamoto Y, Kitano T, Ikeda T, Kotani S, Akasaka T, Yago K, Watanabe M, Nohgawa M, Tsuji M, Takeoka T, Yamamoto R, Arima N, Yoshinaga N, Hishizawa M, Yamashita K, Kondo T, Takaori-Kondo A; Kyoto Stem Cell Transplantation Group (KSCTG). Epitope mismatch at HLA-DRB1 associates with reduced relapse risk in cord blood transplant for standard-risk hematological malignancy.Transplant Cell Ther. doi: 10.1016/j.jtct.2023.03.002, 2023
- Miyazaki K, Sakai R, Iwaki N, Yamamoto G, Murayama K, Nishikori M, Sunami K, Yoshida I, Yano H, Takahashi N, Okamoto A, Munemoto S, Sawazaki A, Suehiro Y, Fukuhara N, Wake A, Arai A, Masaki Y, Toyama K, Yokoyama A, Tsunemine H, Hasegawa Y, Matsumoto K, Yamada T, Nishimura Y, Tamaru S, Asano N, Miyawaki K, Izutsu K, Kinoshita T, Suzuki R, Ohshima K, Kato K, Katayama N, Yamaguchi M. Five-year follow-up of a phase II study of DA-EPOCH-R with high-dose MTX in CD5-positive DLBCL. Cancer Sci. doi: 10.1111/cas.15784. 2023
- Iemura T, Arai Y, Kitawaki T, Kanda J, Kondo T, Ueda Y, Mori T, Imada K, Yonezawa A, Yago K, Anzai N, Kotani S, Nohgawa M, Kitano T, Itoh M, Arima N, Moriguchi T, Watanabe M, Tsuji M, Yamashita K, Takaori-Kondo A; Kyoto Stem Cell Transplantation Group (KSCTG). Coexistence of HLA and KIR ligand mismatches as a risk factor for viral infection early after cord blood transplantation. Bone Marrow Transplant;57(5):781-789.2022
- Muranushi H, Kanda J, Kobayashi M, Maeda T, Kitano T, Tsuji M, Ueda Y, Ishikawa T, Nohgawa M, Watanabe M, Imada K, Moriguchi T, Itoh M, Ohno H, Yonezawa A, Hirata H, Arima N, Asagoe K, Anzai N, Nagata K, Yasuno S, Kuwabara Y, Kitao H, Kim I, Kawagishi K, Ueshima K, Tominari S, Nakayama T, Yamashita K, Takaori-Kondo A. Bortezomib-cyclophosphamide-dexamethasone induction/consolidation and bortezomib maintenance for transplant-eligible newly diagnosed multiple myeloma: phase 2 multicenter trial. Hematology. 27(1):239-248.2022
- Wada F, Kanda J, Yoshioka S, Ishikawa T, Akasaka T, Ueda Y, Hirata H, Arai Y, Yago K, Anzai N, Watanabe M, Ikeda T, Yonezawa A, Imada K, Itoh M, Kitano T, Takeoka T, Hishizawa M, Nohgawa M, Arima N, Asagoe K, Kondo T, Takaori-Kondo A; Kyoto Stem Cell Transplantation Group (KSCTG). Single Cord Blood Transplantation Versus HLA-Haploidentical-related Donor Transplantation Using Posttransplant Cyclophosphamide in Patients With Hematological Malignancies. Transplantation. 106(6):1279-1287.2022
- Iwasaki M, Kanda J, Arai Y, Kondo T, Ishikawa T, Ueda Y, Imada K, Akasaka T, Yonezawa A, Yago K, Nohgawa M, Anzai N, Moriguchi T, Kitano T, Itoh M, Arima N, Takeoka T, Watanabe M, Hirata H, Asagoe K, Miyatsuka I, An LM, Miyanishi M, Takaori-Kondo A. Establishment of a predictive model for GVHD-free, relapse-free survival after allogeneic HSCT using ensemble learning. Blood Adv. 6(8):2618-2627.2022
- Morishima S, Fukuda T, Doki N, Mori T, Onizuka M, Kawakita T, Kato C, Ozawa Y, Tanaka M, Kurokawa M, Kamimura T, Inoue M, Tanaka J, Arima N,…., Ichinohe T, Atsuta Y, Morishima Y; HLA Working Group of the Japan Society for Hematopoietic Cell Transplantation. Individual HLAs influence immunological events in allogeneic stem cell transplantation from HLA-identical sibling donors. Bone Marrow Transplant. 56(3):646-654, 2021.
- Kanaya M, Morishima Y, Arima N, Hirayama M, Shiratori S, Doki N, Ozawa Y, Fukuda T, Tanaka M, Sawa M, Takada S, and Morishima S. HLA-B Leader Dimorphism Impacts on Outcomes of HLA-Matched Related/Unrelated Transplantation: Analysis of the Japanese Society for Transplantation and Cellular Therapy. Blood, 138, 2919, 2021.
- Nguyen MAT, Hosokawa K, Yoroidaka T, Maruyama H, Espinoza JL, Elbadry MI, Mohiuddin M, Tanabe M, Katagiri T, Nakagawa N, Chonabayashi K, Yoshida Y, Arima N, Kashiwase K, Saji H, Ogawa S, Nakao S. Resistance of KIR Ligand-Missing Leukocytes to NK Cells In Vivo in Patients with Acquired Aplastic Anemia. Immunohorizons. 2020 Jul 17;4(7):430-441.
- Matsui H, Arai Y, Imoto H, Mitsuyoshi T, Tamura N, Kondo T, Kanda J, Ishikawa T, Imada K, Ueda Y, Toda Y, Anzai N, Yago K, Nohgawa M, Yonezawa A, Tsunemine H, Itoh M, Yamamoto K, Tsuji M, Moriguchi T, Takaori-Kondo A; Kyoto Stem Cell Transplantation Group (KSCTG). Risk factors and appropriate therapeutic strategies for thrombotic microangiopathy after allogeneic HSCT. Blood Adv. 2020 Jul 14;4(13):3169-3179.
- Watanabe M, Kanda J, Arai Y, Hishizawa M, Nishikori M, Ishikawa T, Imada K, Ueda Y, Akasaka T, Yonezawa A, Nohgawa M, Kitano T, Itoh M, Takeoka T, Moriguchi T, Yago K, Arima N, Anzai N, Watanabe M, Kondo T, Takaori-Kondo A; Kyoto Stem Cell Transplantation Group (KSCTG). Impact of Donor Source on Allogeneic Hematopoietic Stem Cell Transplantation for Mature T Cell and Natural Killer Cell Neoplasms in the Kyoto Stem Cell Transplantation Group. Biol Blood Marrow Transplant. 2020 Dec;26(12):2346-2358.
- Yasuo Morishima, Satoko Morishima, Makoto Murata, Nobuyoshi Arima, Naoyuki Uchida, Yasuhiro Sugio, Satoshi Takahashi, Yoshiko Matsuhashi, Makoto Onizuka, Tetsuya Eto, Koji Nagafuji, Yasushi Onishi, Masami Inoue, Yoshiko Atsuta, Takahiro Fukuda Tatsuo Ichinohe, Shunichi Kato. Junya Kanda: Impact of Homozygous Conserved Extended HLA Haplotype on Single Cord Blood Transplantation: Lessons for Induced Pluripotent Stem Cell Banking and Transplantation in Allogeneic Settings. Biol Blood Marrow Transplant. 2020, 26: 132-138
- Junya Kanda, Yasuyuki Arai, Tadakazu Kondo, Takayuki Ishikawa, Yasunori Ueda, Kazunori Imada, Takashi Akasaka, Akihito Yonezawa, Kazuhiro Yago, Masaharu Nohgawa, Naoyuki Anzai, Toshinori Moriguchi, Toshiyuki Kitano, Mitsuru Itoh, Nobuyoshi Arima, Tomoharu Takeoka, Mitsumasa Watanabe, Hirokazu Hirata, Kosuke Asagoe, Masanori Miyanishi, Isao Miyatsuka, Le My An, Akifumi Takaori-Kondo, “Establishment of a Predictive Model of GvHD-Free, Relapse-Free Survival after Allogeneic Hematopoietic Stem Cell Transplantation Using a Machine Learning Algorithm.” Blood. 2019, 134 (Supplement_1): 3337.
- Hiroshi Kawabata, Kensuke Usuki, Maki Shindo-Ueda, Junya Kanda, Kaoru Tohyama, Akira Matsuda, Kayano Araseki, Tomoko Hata, Takahiro Suzuki, Hidekazu Kayano, Kei Shimbo, Shigeru Chiba, Takayuki Ishikawa, Nobuyoshi Arima, Masaharu Nohgawa, Yasushi Miyazaki, Mineo Kurokawa, Shunya Arai, Kinuko Mitani, Akifumi Takaori-Kondo & the Japanese National Research Group on Idiopathic Bone Marrow Failure Syndromes: Serum ferritin levels at diagnosis predict prognosis in patients with low blast count myelodysplastic syndromes. Int J Hematol. 2019, 110(5):533-542.
- Okada M, Imagawa J, Tanaka H, Nakamae H, Hino M, Murai K, Ishida Y, Kumagai T, Sato S, Ohashi K, Sakamaki H, Wakita H, Uoshima N, Nakagawa Y, Minami Y, Ogasawara M, Takeoka T, Akasaka H, Utsumi T, Uike N, Sato T, Ando S, Usuki K, Mizuta S, Hashino S, Nomura T, Shikami M, Fukutani H, Ohe Y, Kosugi H, Shibayama H, Maeda Y, Fukushima T, Yamazaki H, Tsubaki K, Kukita T, Adachi Y, Nataduka T, Sakoda H, Yokoyama H, Okamoto T, Shirasugi Y, Onishi Y, Nohgawa M, Yoshihara S, Morita S, Sakamoto J, Kimura S; DADI Trial Group, Japan. Final 3-year Results of the Dasatinib Discontinuation Trial in Patients With Chronic Myeloid Leukemia Who Received Dasatinib as a Second-line Treatment. Clin Lymphoma Myeloma Leuk, 18:353-360, 2018.
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