呼吸器内科 / 喘息(ぜんそく)

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喘息とは「気道」に慢性的な炎症あり、気道の過敏性が高くなる(気道が狭窄しやすくなる)病気です。
風邪などさまざまなきっかけで気道が狭くなり、息苦しさや「ひゅーひゅー」という喘鳴(ぜんめい)が出現します。この状態を喘息発作(ぜんそくほっさ)とよび、呼吸ができないために、大変重篤な事態になりえます。

喘息患者さんは近年増加傾向にあり、日本では成人の約3%の方が喘息を持っているとされています。
以前は喘息で命を落とされる方がたくさんいましたが、現在喘息治療の主体となっている吸入ステロイド薬の登場によりその数は年々減少してきています。

原因

遺伝的な要素やハウスダスト、ダニ、花粉などへのアレルギー反応等が原因となります。

診断と検査

まずは、医師による問診を行います。喘息の症状や、既往歴、家族歴、アレルギーの有無などをお伺いします。喘息が疑わしい場合、必要に応じて以下の検査を行います。

  • 胸部レントゲン(必要ならば胸部CT)
  • 血液検査
  • 痰の検査
  • 呼吸機能検査(ピークフローメトリーやスパイロメトリー)

☆ ピークフローメーター:気管支の拡がり具合を見る器具です。
測定値はピークフロー値といい、気管支が狭い程ピークフロー値は小さくなります。
気管支喘息の診断にも使用されますが、自宅で測ることができるため、病状のコントロールをみるために、喘息の患者さんには普段から家で測定してもらうことがあります。

治療

喘息の治療は、以下2つが基本です。

  • 1. 普段から行う喘息発作予防のための治療
  • 2. 発作時の治療

1. 普段の治療

喘息の方は、発作が起きていない状態でも、慢性的に気道の炎症があることが分かっており、その炎症が残っていると発作を起こしやすくなったり、長期的には肺機能が低下することがあります。
そのため、症状がなくても普段から気道の炎症を抑える治療が重要です。また発作を起こす誘因からの回避も大事です。

≪誘因の回避≫
誘因となるものには、以下のものがあります。
誘因からの回避に努めましょう。

  • 感染(風邪などウイルス感染)
  • 疲労や精神的なストレス
  • タバコやお酒
  • アレルギーの原因物質(ダニ、ハウスダスト、花粉、ペットの毛)
  • 激しい運動
  • アスピリン喘息の方は、解熱鎮痛薬(内服薬はもちろん貼り薬や点眼薬も)
  • 季節の変わり目
  • 粉塵など大気汚染

≪長期管理薬≫
お薬には吸入薬と飲み薬があり、これらを「長期管理薬」とよびます。
日常生活の中で、普段の症状や喘息発作回数に応じて、薬を調整します。
以下のようなお薬があります。

  • 吸入ステロイド薬:気管支の局所的な炎症をとる目的で使用するお薬で、現在の喘息治療の主体です。長期に使用しても安全なお薬です。副作用として声が嗄れたり、口の中や食道にカンジダ菌がつくことがあります。これらの予防のために、吸入後はうがいをしてください。
  • 長時間作用型β刺激薬:気管を拡げる作用があります。吸入薬と貼付薬があります。副作用として、手のふるえや動悸などが起こることがあります。
  • テオフィリン製剤
  • ロイコトリエン受容体拮抗薬
  • 抗アレルギー薬

2. 喘息発作時の治療

持続する咳、喘鳴、息苦しさが出現したら、喘息発作が起きていますので、普段の治療に加えて、発作のための治療が必要です。
あらかじめ処方された発作時用の気管支拡張薬(吸入薬)で改善が無ければ、医療機関へ受診してください。
発作の程度により、薬の吸入や点滴、酸素吸入を行います。
重篤な場合には、入院や人工呼吸器管理が必要になることもあります。

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