形成外科 / リンパ浮腫

乳がんや骨盤内のがん(子宮がん、大腸がん・膀胱がん・前立腺がん等)の手術後に四肢(手足)に生じるリンパ液のうっ滞によるむくみをリンパ浮腫といい、がん診療の一環として予防指導や治療が行われる疾患です。またリンパ浮腫の中には、発症の原因がはっきりしないものもあります。リンパ液のうっ滞が続くと、むくんで腫れるだけでなく蜂窩織炎とよばれる炎症を繰り返すことがあります。
当院ではリンパ浮腫ケア専門外来を設け、リンパ浮腫の治療の基本であるバンデージやスリーブ、ストッキングによる圧迫療法を行っております。またリンパ管造影検査を行うことで残存するリンパ管の機能を評価し、手術効果が期待できる患者さんについては近年リンパ浮腫の手術治療として期待されているリンパ管細静脈吻合術(LVA)を積極的に行っております。

  

リンパ浮腫ケア専門外来

当院ではリンパ浮腫専門外来を月2回設けており、医師による診察と並行して看護師によるリンパ浮腫ケアを行っております。四肢(手足)の周径の計測や特殊な体重計(体成分分析装置)を用いた水分量の評価を行うことで、ご自身の日々のケア(圧迫療法)や手術による治療効果を確認することができます。

  

インドシアニングリーンを用いたリンパ管造影検査

残存するリンパ管の機能を評価するためにインドシアニングリーンを用いたリンパ管造影検査(日帰り)を行っております。手術部位の決定や患者さん自身にも見ていただくことができ、治療成績の向上に努めております。

指の間に色素を注射

指の間に色素を注射します。(黄色矢印)

リンパ管の流れの確認

リンパ管の流れを確認することができます。(赤矢印)

pde-neo(浜松ホトニクス社)

指の間に色素を注射します。(黄色矢印)

 

リンパ管細静脈吻合術

2cm程度の小切開から手術用顕微鏡で見ながら極めて細いリンパ管と静脈(血管)をバイパスする手術です。こうすることで流れの悪くなったリンパ液が静脈(血管)内に誘導されることが期待され、術後にリンパドレナージやストッキングの着用を併用することでよりリンパ浮腫の軽減効果が期待できます。麻酔方法(全身麻酔・局所麻酔)や入院期間については患者さんの希望を聴取した上で決定しております。

 

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