放射線治療科 / 放射線治療について / 放射線治療の進め方
1.診察
放射線治療専門医があなたを診察し、種々の検査結果をもとに、適切な放射線の治療の方法を説明します。またあなたや家族の方々にも納得いくまでお話させていただきますので、不安や悩みなど何でもご相談ください。
2.治療方針の決定
放射線治療をすることが決まりましたら、以下のような治療方針を決定します。
- 1. 治すことを目的とした治療(根治治療)か、症状を和らげるための治療(緩和治療)か。
- 2. 手術の前に腫瘍を小さくするために行う(術前照射)か、
手術後に残っている可能性のある病変に対して行う(術後照射)か。 - 3. 化学療法を併用するか、併用する場合は併用の順序やスケジュール。
- 4. 治療する部位・照射方法・1日線量・回数・治療開始日など。
3.インフォームド・コンセント
患者さま一人一人に対して放射線治療の説明書・同意書を作成しています。
現在の病状や治療目的、期待される効果、上記の治療方針や治療に伴う副作用などについて、あなたが納得して治療に取り組めるよう説明させていただきます。
4.位置決め
放射線治療を始める前に、実際に治療するときと同じ姿勢をとっていただき、位置決めCTの撮影を行います。このCT画像をもとに治療計画を立てていきます。
治療の部位によっては、専用の固定具を使用したり、皮膚にマーキングなども行います。位置決めCTは約15分程度で終わります。
5.看護師からの説明
パンフレットをもとに放射線治療中の日常生活の過ごし方や注意事項、副作用の対処方法などお話させていただきます。
6.治療の実際
治療期間中は出来るだけ休まないことが大切です。土・日・祝日はお休みです。
毎日一定の決められた時間に来ていただき、できるだけ待ち時間のないように配慮しています。
また、あなたのお仕事や家庭の事情などをお聞きし、出来るだけご希望にあった治療時間を決めさせていただきます。
7.放射線治療を終えて
予定の治療回数が終わりましたら、治療終了1カ月後に診察に来ていただきます。
治療後の効果や副作用などお聞きします。
日常生活について
基本的には日常生活に制限はありません。
- 食事の制限はありません。
(普段食事制限されている方は医師の指示を守ってください) - お風呂もいつものように入っていただけますが、治療用マークが消えないよう、
また治療している場所をこすらないように気をつけていただきます。 - 仕事や趣味などは可能であればやっていただいて結構です。
しかし患者さまの病状によっては、日常生活の中で注意していただくことがありますので、治療前にお話させていただきます。