分からないこと、困ったことを相談する / リンパ浮腫ケア外来

1. ケア外来の概要

リンパ浮腫とは?

 リンパ浮腫は、主に乳がん・子宮がん・膀胱がん・前立腺がんなどの手術や放射線治療後、リンパ系の流れが阻害されて起こります。症状は、手足が腫れてだるく、皮膚も乾燥しやすくなるため、皮膚が傷つきやすくなり炎症を起こすことがあります。進行すると皮膚が硬化する象皮症を起こすことがあります。重症化すると日常生活や社会活動に支障をきたすこともありますが、早期に治療を開始することで進行を防ぐことができます。がんの治療直後にリンパ浮腫が生じることもあれば、10年以上経過してから生じることもあります。

  

2. リンパ浮腫ケア外来が目指すもの

 リンパ浮腫を発症したことで、生活スタイル・仕事・趣味をあきらめてしまう患者さんも少なくありません。患者さんが「自分らしい生活を続けるため」に、リンパ浮腫の適切な治療方法を医療者と一緒に考えてみませんか。

  

3. 対象者

・当院でがん治療を受けている方
・他院でがん治療を受け、がん治療が終了している患者さんは当院の形成外科でリンパ浮腫であると診断を受けている方
※いずれも、当院の主治医からの紹介が必要になります。
(リンパ浮腫の治療は、病気の状況により控えた方がよいこともあるため、がん治療で通院中の病院でリンパ浮腫の治療を受けることをお勧めします。)

  

4. 予約の方法

 主治医からのリンパ浮腫ケア外来利用の指示書があり、自費診療であることをご了承頂いた上で、各診察室にて予約方法と窓口をご案内しています。
※自費治療となるために、当院での診察や検査予約がある日はリンパ浮腫ケア外来を受けることが出来ませんのでご注意ください。

ケアの詳細と料金はこちらをご確認ください。

  

5. 受診の際のお願い

・30分の完全予約制のため、お時間厳守でご来院ください。
・当院で入院された方は、入院時にお渡しした、リンパ浮腫予防のパンフレットをご持参ください。(手術前後の腕や足の周径記録が重要になります)