病院統計 / 平成30年度 病院指標

平成30年度 神鋼記念病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 63 172 251 575 1021 1730 2489 1925 438

当院は、地域医療支援病院、兵庫県指定がん診療連携拠点病院、DPC特定病院群の指定を受けており、高度かつ質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しております。70歳代の患者さんが最も多く、60歳以上の患者さんの割合は全体の76%を占めております。20歳未満の患者さんは3%程度で気胸や虫垂炎、整形外科/形成外科の骨折等の緊急手術症例となっております。30~50歳代は、20%程度で内科系では狭心症や高血圧症、睡眠時無呼吸、大腸<結腸>のポリープ切除、自己免疫疾患等となっており、外科系では乳がん(同時再建を含む)、肺がん、泌尿器がん、婦人科がんなどの手術や化学療法の急性期治療の必要な症例が多くなっております。60歳以上では、先述した疾患に加え、肺炎や心不全の症例や急性期治療が必要な脳血管疾患、急性心筋梗塞、加齢に伴う白内障や前立腺肥大症などの症例が多くなっております。内科系・外科系を含めてがんの患者さんの割合が多く、エビデンスに基づいた化学療法や放射線治療、低侵襲の腹/胸腔鏡下手術、最先端のロボット(ダヴィンチ)手術など多種多様な治療法により患者さんの精神的・肉体的な負担の少ない治療を提供しております。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし 323 2.12 2.67 0 66.96 内視鏡的大腸ポリープ切除術(1泊2日) 内視鏡的大腸ポリープ切除術(2泊3日)
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 73 13.12 10.08 8.22 74.59
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 なし 41 11.34 8.52 2.44 72.05 胃ポリープ切除術
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 40 8.68 7.75 2.5 69.72
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし39 10.85 8.95 2.56 73.15

消化器内科では、小腸/大腸にできた良性腫瘍を含めた隆起(りゅうき)性病変を切除・治療する内視鏡的ポリープ切除術が最も多くなっております。患者さんの負担が少なくなるように1泊2日(必要に応じて2泊3日)での治療を実施しております。次いで、胆管結石や胆管炎といった胆道系疾患が多くなっており、内視鏡を用いたり経皮的に胆管をチューブで広げ胆石を除去したり、腫瘍を取り除くなどの治療を行っております。憩室性疾患や腸閉塞などの消化管疾患における緊急入院治療も多く、緊急内視鏡検査や内視鏡止血術を実施しております。このような内視鏡治療や検査は消化器センターにおいて救急センターと連携し、消化器内科のスタッフにより24時間体制で内視鏡下緊急救命処置に対応できるようになっております。

呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 122 2.44 3.43 0.82 74.53
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり 113 2 2.04 0 58.2
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 76 16.72 19.06 6.58 74.36
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 44 10.89 10 4.55 72.68
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 42 13.02 14.58 19.05 75.69

呼吸器内科では、全国統計でも部位別がん死亡率の上位にある肺の悪性腫瘍が最も多く、気管支鏡検査や抗がん剤による化学療法治療、放射線治療を積極的に行っております。肺がんの治療においては、呼吸器外科、放射線センター、病理センター、薬剤室と連携して診療に取り組んでおります。また、睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome:睡眠中にときどき呼吸が止まる状態(無呼吸)になる病気)においては、1泊2日の入院で診断を行っております。誤嚥性肺炎の患者さんでは、平均年齢も高く重症になると入院期間が長期化するケースもありますが、当院は全国平均に比べ早期に退院することが出来ております。肺炎のデータに関しては、「指標4.成人市中肺炎の重症度別患者数等」をご参照下さい。

消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 167 4.32 4.96 1.2 69.5 鼠径ヘルニア(バルーンなし) 鼠径ヘルニア(バルーンあり) 鼠径ヘルニア(腹腔鏡下手術)
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 60 6.5 7.3 0 63.62 腹腔鏡下胆嚢摘出術
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 51 14 15.3 1.96 69.88 結腸悪性腫瘍手術
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 43 4.26 5.49 0 39.88 (腹腔鏡下)虫垂切除術
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 32 6.59 6.52 0 57.63 腹腔鏡下胆嚢摘出術

消化器外科では、鼠径ヘルニア手術が最も多く、腹腔鏡下ヘルニア整復術を中心に、ヘルニアの種類・併存疾患・性別などを考慮し、メッシュを使わない修復法や前方アプローチによるメッシュ修復法など患者さんにとって最適な手術方法を選択して手術を行っております。急性胆嚢炎・胆嚢結石症、虫垂炎における腹腔鏡下手術(創の小さな単孔式腹腔鏡下手術を含む)も多く行っております。結腸・直腸がんの患者も多く、腹腔鏡下手術だけでなくロボット手術(ダヴィンチ手術)も積極的に行っております。腹腔鏡下外科手術の最大の利点は、創が小さく術後の疼痛が少ない、臓器機能の回復が早く早期の経口摂取ができる、腹腔鏡の視野拡大効果によって精緻な手術が可能となるなどさまざまなメリットがあります。当院では、全国に比べ入院日数も短く、早期に手術前の生活に復帰することが可能です。

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 137 7.19 7.2 0 75.63 TUR-BT
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし 130 2.02 2.53 0 71.07 前立腺針生検法
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 60 7.3 8.65 0 73.85 HoLEP
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 58 12.71 12.63 0 69.02 前立腺悪性腫瘍手術
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 44 5.48 5.62 0 65.07 TUL(全身麻酔) TUL(脊椎麻酔)

泌尿器科では、手術用内視鏡を用いた膀胱腫瘍の切除(TURBT)や、前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺レーザー核出術(HoLEP)が多く、平均入院期間は7日となっております。経尿道的尿路結石除去術に対しては、体外衝撃波結石粉砕術(ESWL)と経尿道的尿路結石粉砕術(TUL)、経皮的尿路結石砕石術(PNL)等を組み合わせた治療を行っております。また、前立腺や腎がんに対しては、腹腔鏡下手術だけでなくロボット手術(ダヴィンチ手術)も積極的に行っております。

循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 100 4.49 4.47 1 69.34
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 98 3.14 3.01 1.02 71.03 CAG PCI
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 62 17.35 17.66 19.35 83.94
100180xx991xxx 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 52 3 4.02 0 51.12
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 47 4.38 3.15 2.13 68.26

循環器内科では、狭心症などに対する心臓カテーテル検査/治療(経皮的冠動脈形成術等)のための入院が多くなっております。また、高齢者に多い心不全治療では、心機能維持/改善を目的とした心臓リハビリテーションも積極的に行っております。副腎皮質機能亢進症に代表される原発性アルドステロン症は本態性高血圧として治療されていることが多く、疑って検査をしなければ発見することができません。副腎腫瘍からアルドステロンが産生されるアルドステロン産生腺腫の場合、手術により腫瘍を取り除くことで高血圧が完治あるいは降圧剤の量を減らすことができますが、手術適応を決める際には、副腎静脈サンプリングという検査を行い、左右の副腎のどちらからアルドステロンが過剰に産生されているかを確認する必要があります。副腎静脈サンプリングは難易度の高い手技であり、ガイドラインでも専門施設での施行が勧められています。当院では副腎静脈サンプリングの経験が豊富な医師により、高い成功率で検査を行っております。入院期間は2泊3日です。「年の割に血圧が高い」、「薬を飲んでもなかなか血圧が下がらない」、「50歳以下で脳卒中、心疾患、腎疾患を発症した」などがあれば、当院高血圧センターにご相談下さい。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 60 3.97 9.69 15 77.67 慢性硬膜下血腫
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 56 2.84 3.02 0 65.57
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 52 12.08 16.18 40.38 71.56
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 37 14.68 18.72 48.65 67.27
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 31 7.77 7.35 32.26 67.19

脳神経外科では、頭蓋・頭蓋内損傷や未破裂動脈瘤の患者さんが多くなっており、開頭手術やクリッピング手術、経皮的なコイル塞栓術等、多種多様な方法で多くの手術を実施しております。脳梗塞では、発症から3時間以内の超急性期であれば、t-PAという薬剤で血栓を溶かす治療や血管吻合術、ステント留置術、頚動脈内膜剥離術など、病態に応じた対応が可能となっております。地域との病病連携や病診連携により早期退院が可能となっており、全国と比べても在院日数は短くなっております。

総合内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 127 14.18 12.58 14.17 75.87
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 76 14.72 20.92 25 85.96
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 43 4.05 5.1 0 71.72
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 32 14.41 12.51 6.25 69.12
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 19 7.63 6.14 15.79 77.58

総合内科では、救急患者さんの初期対応を全て総合内科医が担当し、各科の専門医がバックアップする体制をとっております。救急外来を受診した高齢者の尿路感染やインフルエンザ等の各種感染症や誤嚥性肺炎などの患者さんが多くなっております。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 93 22.74 26.3 67.74 82.48 人工骨頭置換術
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 19 5.37 5.68 0 61.05
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等1 なし 18 22.17 20.71 22.22 67.17
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 14 29.36 24.26 7.14 75.43 人工膝関節全置換術
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2 なし 13 21.85 21.39 7.69 73.15

整形外科では、高齢者の転倒などによる股関節・大腿近位骨折に伴う人工骨頭挿入術や膝関節の人工関節置換術を多く実施しております。手術翌日よりリハビリを開始することで早期離床に努めております。また、再置換術の骨欠損に対する同種骨移植のための骨バンクも設置しております。また、転倒による骨折など手術を要する救急外傷も積極的に受入れており、手術後はリハビリを専門に行う病院と連携をとり、できるだけ生活機能を上げるようなシステムを作っております。脊椎指導医により、あらゆる脊椎疾患(脊柱管狭窄、腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症など)に対応できる体制を整えております。

乳腺科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし 145 10.04 10.59 0 61.84 乳腺悪性腫瘍手術(ドレーンあり) 乳腺悪性腫瘍手術(ドレーンなし)
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2 なし 119 6.61 6.23 0 59.15 乳腺悪性腫瘍手術(ドレーンあり) 乳腺悪性腫瘍手術(ドレーンなし)
090010xx99x4xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 40 2.13 4.28 0 55.73
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 6あり 27 2.04 4.15 0 52.74
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり 11 4.36 4.02 0 39.73

乳腺科では、乳房の悪性腫瘍に対して手術だけでなく、化学療法(術前/術後)も多く実施しております。手術においては、がん切除後の美容的配慮も重要であるため、形成外科による乳房再建も重要なポイントとなります。当院は、学会にも認定された乳房再建可能な施設であり、乳房再建予定の全ての患者さん対象に乳腺科と形成外科の医師による術前カンファランスが行われ手術方法の最終決定を行っております。その他、乳癌治療に重要な放射線診断科・治療科、腫瘍内科、乳がん看護認定看護師、遺伝カウンセラー、患者会(神鋼リボンの会)など充実したチーム医療を行っております。

血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 65 17.09 16.17 0 74.57
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等2 5あり 22 18.18 23.43 0 71.91
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 19 13 17.1 5.26 64.32
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり 19 48.05 40.13 0 66.84
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 4あり 16 10.13 10.62 0 71.56

血液内科では、悪性リンパ腫に分類される非ホジキンリンパ腫や多発性骨髄腫、白血病、骨髄異形成症候群における化学療法や移植治療(自家及び同種造血幹細胞移植など)が多くなっております。新しい化学療法、分子標的療法の適応・選択に関しても患者さんとそのご家族とよく話し合ったうえで治療方針を決定しております。

呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 97 10.06 11.87 0 70.85 縦隔腫瘍手術 肺部分切除術 肺葉切除術
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 41 8.73 10.08 0 38.54 気胸
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 17 7.82 10 0 60.53
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 7.33 8.98 6.67 46.73
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 11 11.64 14.58 27.27 70.45

呼吸器外科では、肺の悪性腫瘍(手術)が最も多くなっております。適応のある肺がん患者さんでは、完全鏡視下手術を施行することで、身体的負担を軽減でき全国に比べ在院日数も短くなっております。次いで、胸膜に穴が開いて肺がしぼんでしまう気胸の患者さんが多く、治療法は胸に管を留置する保存的治療と手術的治療(胸腔鏡下手術)を実施しております。

形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし 85 16.08 10.59 0 49.14
090010xx04xxxx 乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 30 6.83 8.23 0 50.27
070520xx97xxxx リンパ節、リンパ管の疾患 手術あり 15 2.8 9.5 0 68.93
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 12 2 3.15 0 75 眼瞼下垂手術
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 11 9.64 6.52 0 55

形成外科では、乳房悪性腫瘍手術後の乳房再建を施行した患者さんが最も多くなっております。当院では、乳房切除手術と同時に乳房再建手術を行う一次再建と過去に乳房の切除手術をうけられ、乳房の欠損もしくは変形をきたした状態に対して乳房の再建手術を行う二次再建を施行出来る施設として認定されております。また、静脈・リンパ管疾患におけるリンパ浮腫治療(リンパ浮腫の軽減など)として期待されているリンパ管細静脈吻合術を多く実施しております。また、まぶたの変形に対する眼瞼下垂症等の手術も実施しております。

耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 86 4.66 7.04 0 52.66 慢性副鼻腔炎(全身麻酔) 慢性副鼻腔炎(局所麻酔)
030320xxxxxxxx 鼻中隔弯曲症 22 4.41 6.63 0 44.64 慢性副鼻腔炎(全身麻酔) 慢性副鼻腔炎(局所麻酔)
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 21 4.81 5.43 0 38.95
030428xxxxxxxx 突発性難聴 15 7.73 9.02 0 64.27
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 14 6.79 9.26 0 63

耳鼻咽喉科では、慢性副鼻腔炎、鼻中隔湾曲症に伴う手術症例が多くなっております。突然聴力が低下する突発性難聴では、ステロイドを1週間投与する入院期間8日間の治療を実施しております。扁桃炎や顔面神経麻痺における入院治療も実施しております。

リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 46 17.85 15.58 8.7 60.57
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 なし 21 14.43 15.9 0 73.76
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 15 16.93 19.06 6.67 74.4
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 11 13.91 12.58 0 75.64
070510xx99xxxx 痛風、関節の障害(その他) 手術なし 11.8

リウマチ科では、全身性自己免疫疾患(全身性エリトマトーデス、筋炎、血管炎など)が多くなっております。関節リウマチでは、レミケードなど生物学的製剤について合併症リスクを考慮し必要な症例に対しての入院治療(初回のみの2泊3日、毎回2泊3日など)を実施しております。

脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010069xx99000x 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 6.29 9.89 0 66.86
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 9.38 7.28 15.38 60.92
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 11 19.64 16.16 9.09 72.64
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 あり 定義副傷病 なし 10 26.1 19.73 30 76
010130xx99x4xx 重症筋無力症 手術なし 手術・処置等2 4あり 17.57

脳神経内科では、脳梗塞、脳出血、頭部外傷、脳腫瘍などの後遺症でおこる上肢及び下肢の筋肉の硬直や手足が不自由になる脳卒中の後遺症などの入院治療が多くなっております。その他、てんかん、パーキンソン病・症候群、重症筋無力症などさまざまな疾患を受入れております。

糖尿病代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 48 14 14.27 2.08 64.77
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 10 12.4 13.9 0 55.3
100061xx99x100 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 10 15.7 14.69 0 59.1
100071xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 85歳未満 11.54
100210xxxxxxxx 低血糖症 6.79

糖尿病代謝内科では、2型糖尿病(インスリンの分泌が少なくなったり、働きが悪くなることが原因)、1型糖尿病(インスリンを作る膵臓の細胞が何らかの原因で壊されることで、インスリンが作られなくなることが原因)の血糖コントロールのための教育入院が多くなっております。また、急激な血糖低下による緊急入院等の治療も行っております。

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 124 2.77 2.84 0 76.33 白内障手術

眼科では、白内障に対し、濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズを入れる水晶体再建術症例が最も多くなっております。DPCコード別の入院患者数が10名未満については、集計されておりません。

婦人腫瘍科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし 24 5.96 3.2 0 35.92 子宮頚部切除術
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 16 13.69 12.58 0 60.06 広汎子宮全摘術 準広汎子宮全摘術 腹式子宮全摘術
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 9.87
120010xx01x0xx 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側)等 手術・処置等2 なし 13.22
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 4.85

婦人腫瘍科では、子宮頸・体部の悪性腫瘍手術、子宮の良性腫瘍に伴う子宮全摘術等が多くなっております。婦人科悪性腫瘍の診断・治療と良性腫瘍の開腹手術に専門特化した診療科です(良性疾患の経過観察や腹腔鏡下手術は行っておりません)。悪性腫瘍に対しては、手術のみならず化学療法や放射線療法(外照射)も含む集学的治療にも対応可能で、個々の症状に応じた個別的治療を行っております。DPCコード別の入院患者数が10名未満については、集計されておりません。

皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 17 11.65 12.51 0 67.71
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 14 6.93 8.98 0 68.14
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 10.3
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2 なし 29.5
100100xx99x0xx 糖尿病足病変 手術なし 手術・処置等2 なし 22.09

皮膚科では、膿皮症、帯状疱疹、湿疹・皮膚炎、水疱症、糖尿病足病変などの入院治療を実施しております。DPCコード別の入院患者数が10名未満については、集計されておりません。

腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx97x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 10.23
100380xxxxxxxx 体液量減少症 9.12
060035xx99x00x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 7.55
060040xx97151x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 あり 33.35
060040xx97150x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 11.08

DPCコード別の入院患者数が10名未満については、集計されておりません。腫瘍内科では、初回化学療法(抗がん剤治療)導入を目的とした悪性腫瘍の患者さんが多くなっております。導入後は、外来通院での化学療法に移行いたします。各診療科と連携をとり、標準化学療法を中心とし、新規抗がん剤や分子標的薬による新しい治療にも積極的に取組んでおります。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 53 18 17 19 1 8,7
大腸癌 34 39 45 29 11 17 1 8,7,6
乳癌 127 169 22 61 15 1 8,7,6
肺癌 58 17 47 196 21 62 1 8,7,6
肝癌 14 14 11 41 1 8,7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

5大癌と分類されている胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝臓癌について初発、再発を含めて幅広い病期を治療しております。患者総数としては肺癌が最も多く、乳癌、大腸癌、胃癌、肝臓癌と続きます。肺癌、大腸癌、胃癌では、初期癌(stageⅠ)から進行癌(stageⅣ)、再発症例においても手術(ダヴィンチ手術を含む)及び化学療法、放射線治療を含めた集学的治療を実施が可能となっており全てのstageに対して幅広い治療が可能となっております。乳癌では、乳癌検診の普及により早期発見・早期治療が浸透しておりstageⅠ・Ⅱの患者数が多くなっております。また、形成外科による乳房同時再建も可能な施設として認定されていることも患者数が多い要因と考えられます。肝癌では、経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)や肝動注療法など局所療法を繰り返し行うことも多く、再発症例数割合が多くなっております。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 42 8.83 55.38
中等症 147 14.01 77.43
重症 26 15.38 78.85
超重症
不明

成人市中肺炎の重症度分類において、当院入院患者では軽症、中等症、重症に該当し、中等症が最も多くなっております。中等症以上は80%であり軽症に比べ平均年齢も高くなっております。成人市中肺炎においては、高齢になるほど重症化するとともに、治療にかかる平均的な日数(平均在院日数)も長期化することが考えられます。後方病院との連携も充実しており、急性期の治療後に中長期の治療やリハビリの必要に応じて専門施設との連携可能な体制を構築しております。成人市中肺炎診療ガイドラインでは、軽症は外来治療となっておりますが、原因菌不明や基礎疾患の有無等により重症化する前に入院治療に移行することも多くあります。重症肺炎患者においては、主に呼吸器内科、総合内科で治療にあたっております。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 204 18.7 76.8 38.84
その他 38 14.89 75.66 7.85

脳梗塞の治療は、脳梗塞が起こってから間もない時間(4.5時間以内) に血栓(血のかたまり)を溶かす血栓溶解療法(t‐PA療法)の実施や4.5時間以上経過したり、t‐PA療法で十分な効果が得られなかった場合には、太ももの付け根の血管から脳血管に細い管(カテーテル)を通し、血栓を回収して血流の再開をめざす方法(脳血管内治療)が検討されます。当院では、t‐PA療法が実施できる施設として認定も受けており、脳血管内治療も実施可能であるため、脳梗塞の患者さんの84%は3日以内に治療が行えております。また、早期リハビリテーションを実施することで脳梗塞によって失われた機能の回復、再発防止にも積極的に取組んでおります。半数の患者さんでは継続したリハビリテーション等のため、後方支援病院(リハビリテーション病院等)に転院しております。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 111 0.99 2.39 0.9 68.77 鼠径ヘルニア(バルーンなし) 鼠径ヘルニア(バルーンあり)
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 103 1.06 5.17 0.97 63.25 鼠径ヘルニア(バルーンあり)
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 55 1.02 2.2 0 70.55 鼠径ヘルニア(腹腔鏡下手術)
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 53 5.23 11.51 7.55 72.11 結腸悪性腫瘍手術
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 43 0.44 2.81 0 39.88 (腹腔鏡下)虫垂切除術

消化器外科では、鼠径ヘルニア手術が最も多く、主に鼠径部切開法と腹腔鏡下手術(TAPP)を実施しており入院期間は3日程度となっております。また、緊急手術を必要とする急性胆嚢炎や急性虫垂炎に対する腹腔鏡下手術も多く実施しております。腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術、腹腔鏡下直腸切除・切断術、結腸切除術など下部消化管の悪性腫瘍も多く実施しております。肛門から数センチの部位にある直腸がんは、従来、人工肛門の造設を余儀なくされていましたが、当院では、根治性を損なわず肛門を温存する術式(内肛門括約筋切除術:ISR)を積極的に行っております。下部直腸がんに対し、肛門を温存する手術では術後の排便機能が患者さんのQOLに大きく影響するため、科学的に大腸および肛門機能を評価し治療を行う排便機能障害外来を設置しています。また、兵庫県内でも数少ない保険診療による直腸がんロボット手術(ダヴィンチ手術)が可能な施設となっております。

消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 316 0.17 1.04 0 67.06 内視鏡的大腸ポリープ切除術(1泊2日) 内視鏡的大腸ポリープ切除術(2泊3日)
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 72 2.33 14.86 9.72 75.18
K654 内視鏡的消化管止血術 41 0.73 11.88 7.32 72.59
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 38 1.08 9.11 2.63 71.87 内視鏡的胃粘膜切除術
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 31 1.61 4.03 0 54.94

消化器内科では、大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術の症例が最も多くなっております。1泊2日の入院期間が典型的な症例となります。内視鏡的胆道ステント留置や内視鏡的乳頭切開術は、胆道癌、胆道結石による閉塞性黄疸や胆石の治療で施行される安全で迅速な経内視鏡的手術となります。消化管出血をはじめとする緊急疾患に対しては消化器内科が中心に24時間対応し、内視鏡センターにおいて緊急内視鏡検査や内視鏡的止血術を行っています。

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 128 1.43 4.88 0 75.28 TUR-BT
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー) 58 1.4 4.72 0 73.33 HoLEP
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 57 1 10.19 0 68.96 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(ダヴィンチ)
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 42 1.12 3.48 0 65.79 TUL(全身麻酔)
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 25 0.76 12.16 8 74.28

泌尿器科では、膀胱癌に対する経尿道的手術(TUR-Bt)が最も多くなっております。尿道から手術用内視鏡を挿入し、病巣部を電気メスで切除するため、負担が少なく入院期間も7日程度となっております。ホルミウムヤグレーザーによる前立腺肥大症に対する経尿道的手術(Holep)となっており、尿失禁の少ない術式確立にも取り組んでおります。尿管結石除去術で上部尿路結石に対するレーザー利用経尿道的手術(TUL)と体外衝撃波(ESWL)を適切に組み合わせ高いレベルの結石治療が可能となっております。前立腺悪性腫瘍手術においては、全症例でロボット手術(ダヴィンチ手術)を実施しております。また、腎悪性腫瘍手術においても適応に応じてロボット手術(ダヴィンチ手術)が可能な施設となっております。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 79 1.87 17.96 58.23 80.14
K0811 人工骨頭挿入術(股) 32 2.69 21.16 75 83.66 人工骨頭置換術
K0821 人工関節置換術(膝) 等 27 2.67 28.37 11.11 73.33
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 27 1.74 9.52 3.7 65.85 人工膝関節全置換術
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 21 3.33 18.29 19.05 71.24 頚椎椎弓形成手術

整形外科では、大腿(脚の付け根から膝(ひざ)までの部分)、前腕の骨折観血的手術が多くなっております。また、股の人工骨頭挿入術、膝の人工関節置換術を含む関節外科手術においては、手術後翌日からリハビリを開始し、深部静脈血栓症や不動による二次的な筋力低下、関節の動きの制限を防ぐことができ早期の回復、早期の退院が可能になります。その他、脊椎指導医により、あらゆる脊椎疾患に対応できる体制を整えています。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 74 0.03 3.35 14.86 79.09 慢性硬膜下血腫
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 38 7.95 18.61 18.42 61.61
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 23 1.61 19.22 21.74 67.22
K178-4 経皮的脳血栓回収術 21 0.81 22.33 61.9 82.1
K1781 脳血管内手術(1箇所) 19 3.16 12.74 10.53 64.68

脳神経外科では、緊急手術による慢性硬膜下血腫洗浄・除去術が最も多くなっております。慢性硬膜下血腫に対して頭蓋から血腫を洗浄除去する手術で救急搬送や高齢者の患者さんの割合が高くなっております。頭蓋内腫瘍摘出術では、症例に応じ適宜定位的手術や内視鏡を用いた方法を取り入れQOL維持を目指します。未破裂脳動脈瘤に対する脳動脈瘤頚部クリッピングや動脈形成/吻合術も実施しており、MRIによる経過観察などを考慮し、十分な話し合いの上、治療方針を決定しております。また、経皮的脳血栓回収術、脳血管内手術など血管内手術も多く行っております。

乳腺科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 119 1.46 4.14 0 59.15 乳腺悪性腫瘍手術(ドレーンあり) 乳腺悪性腫瘍手術(ドレーンなし)
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 48 1.9 8.65 0 63.1 乳腺悪性腫瘍手術(ドレーンあり) 乳腺悪性腫瘍手術(ドレーンなし)
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) 47 1.66 5.7 0 59.04 乳腺悪性腫瘍手術(ドレーンあり) 乳腺悪性腫瘍手術(ドレーンなし)
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 43 1.7 7.47 0 63.33 乳腺悪性腫瘍手術(ドレーンあり) 乳腺悪性腫瘍手術(ドレーンなし)
K4741 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm未満)

乳腺科では、手術予定患者さんは原則、手術前日入院で乳房温存術+センチネルリンパ節生検のみの場合、術後4日で退院となります。乳房切除あるいは腋窩リンパ節郭清を実施した場合は、ドレーン抜去後、翌々日(術後5~7日)の退院となっております。当院では、乳がん手術後の乳房変形および乳房欠損に対しては形成外科と協力して乳房を再建する乳房再建術(一次再建/二次再建)も可能な施設となっております。

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 85 1.86 3.01 3.53 68.44
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 35 0.09 9.8 5.71 71.71
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 34 1.12 3.82 5.88 73.79
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 19 3.84 9.47 5.26 85.11
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 15 1.47 2.27 6.67 71.8

循環器内科では、薬物治療では十分な症状の改善が得られない狭心症や、不安定狭心症や心筋梗塞などの緊急治療として経皮的冠動脈ステント留置/形成術が多くなっております。心臓CTでスクリーニングを行い、冠動脈狭窄が疑われた症例に関しては核医学検査(負荷心筋シンチ)や、 PressureWireを用いて虚血評価し、カテーテル治療を含めた適切な治療を患者さんとともに選択し提供しております。また、静脈血栓塞栓症や末梢動脈疾患における血管拡張術・血栓除去術も多く実施しております。

形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 37 1.78 12.73 0 48.7
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 24 1.46 4 0 48.67
K4768 乳腺悪性腫瘍手術(乳輪温存乳房切除術(腋窩郭清を伴わない)) 等 23 1.35 13.87 0 53.17
K628 リンパ管吻合術 15 0 1.8 0 68.93 リンパ管吻合
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 14 1.64 13.5 0 46.79

指標に挙がっている乳腺悪性腫瘍手術は、乳腺科で行われる手術になります。形成外科の指標に挙がっている理由としては、乳腺科からの転科によって集計上、形成外科に入院した患者さんに対して行われた手術としてカウントされているからです。形成外科では、乳腺科との連携のもと乳房再建術(一次再建/二次再建)の患者が多くなっております。当院では乳房温存手術後の乳房変形に対する治療も行っております。 これは患者さんによって変形の度合いや放射線照射による影響の違いなどさまざまなパターンがあるため、すべて診察したうえでのオーダーメード治療となります。また、当院ではリンパ浮腫専門外来を月2回設け、近年リンパ浮腫の手術治療として期待されているリンパ管細静脈吻合術を積極的に行っております。

呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 等 72 1.22 8.9 1.39 71.32 肺葉切除術 肺部分切除術
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 42 3.71 4.52 0 38.4
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 15 1 7.07 0 73.47
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他) 11 1 4.64 0 57.82
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 11 2.27 4.73 0 54.27

呼吸器外科では、肺悪性腫瘍に対する胸腔鏡手術(肋骨を切離せず、小さな創で手術を行うので、術後の創部痛が軽度で回復も早い利点がある)が多くなっております。III期の肺癌の場合は、放射線治療や化学療法後に手術療法を組み合わせた治療も積極的に行っています。早期肺癌には積極的区域切除(今までより肺切除量を減らす工夫を行った手術で、呼吸機能の温存が図れる)を行うこともあります。

耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 38 1 2.89 0 51.92 慢性副鼻腔炎(全身麻酔) 慢性副鼻腔炎(局所麻酔)
K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術2型(副鼻腔単洞手術) 28 0.75 2.29 0 55.61 慢性副鼻腔炎(全身麻酔) 慢性副鼻腔炎(局所麻酔)
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 22 1 2.91 0 52.27 慢性副鼻腔炎(全身麻酔) 慢性副鼻腔炎(局所麻酔)
K347 鼻中隔矯正術 22 1 2.41 0 44.64 慢性副鼻腔炎(全身麻酔) 慢性副鼻腔炎(局所麻酔)
K347-5 内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術) 慢性副鼻腔炎(全身麻酔) 慢性副鼻腔炎(局所麻酔)

耳鼻咽喉科では、慢性副鼻腔炎や鼻腔腫瘍に対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術が最も多くなっております。睡眠時無呼吸症候群などの原因となる鼻閉に対しても鼻中隔矯正術・下鼻甲介粘膜下骨切除術ナビゲーションシステムを使用した内視鏡下副鼻腔手術を実施しております。鼻中隔矯正術となっております。顔面神経麻痺、急性扁桃炎、めまい、突発性難聴などの保存的入院加療や、腫瘍、唾石症、がま腫、鼓膜チュービングなど全般疾患に対する手術、特にアレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切除術を行っています。

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 124 0.79 0.98 0 76.33 白内障手術

Kコード別の対象患者数が年間10名未満の為、集計されておりません。 眼科では、水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)がもっとも多くなっております。いったん濁ってしまった水晶体は、薬では元通りにすることはできないため、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズを入れる水晶体再建術を行います。入院期間は、1泊2日もしくは2泊3日となっております。外来での手術も可能で、当院でも外来手術の割合が増加しております。

婦人腫瘍科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K867 子宮頸部(腟部)切除術 24 1 3.96 0 35.92 子宮頚部切除術
K877 子宮全摘術 17 1.35 10.65 0 52 広汎子宮全摘術 準広汎子宮全摘術 腹式子宮全摘術
K879 子宮悪性腫瘍手術 14 1.21 11.71 0 60.57
K889 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側)
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹)

Kコード別の対象患者数が年間10名未満の為、集計されておりません。 婦人腫瘍科では、子宮頚部(腟部)切除術、子宮全摘術が多くなっております。婦人科悪性腫瘍の診断・治療と良性腫瘍の開腹手術に専門特化した診療科です(良性疾患の経過観察や腹腔鏡手術は行っておりません)。 悪性腫瘍に対しては、手術のみならず化学療法や放射線治療(外照射)も含む集学的治療にも対応可能で、個々の症状に応じた個別的治療を心掛けております。

呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他)
K508-3 気管支熱形成術
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K0461 骨折観血的手術(大腿)
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)

Kコード別の対象患者数が年間10名未満の為、集計されておりません。 呼吸器内科では、重症喘息患者に対する気管支熱形成術(Bronchial Thermoplasty:気管支サーモプラスティー)を実施しております。喘息症状は、好酸球(こうさんきゅう)などの細胞によって炎症を起こした気道が、さまざまな刺激に対して気道の筋肉(気道平滑筋)が過敏に反応し、収縮することで現れます。特に重症喘息においては気道平滑筋が厚くなり、気管支の内側が非常に狭くなっていると考えられており、この気道平滑筋をターゲットとし、気管支鏡を用いた熱焼杓により、平滑筋量を減少させ気道収縮を軽減させる新しい治療法になります。(せき・喘息専門外来を毎週木曜日に行っております)

総合内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 10 16.3 15.1 60 85.8 胃瘻造設術
K654 内視鏡的消化管止血術
K688 内視鏡的胆道ステント留置術
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)

Kコード別の対象患者数が年間10名未満の為、集計されておりません。 総合内科では、救急患者さんの初期対応を全て総合内科医が行い、各科の専門医がバックアップをする体制をとっており、胃瘻増設術や消化管出血の止血術、気管切開術、抗がん剤や高カロリー輸液等に使用される中心静脈注射用植込型カテーテル、皮膚悪性手術切除術など多種多様な手術を行っております。(※各診療科からの転科等により当該診療科として集計された手術がカウントされております。)

リウマチ科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6072 血管結紮術(その他)
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K0821 人工関節置換術(膝)

Kコード別の対象患者数が年間10名未満の為、集計されておりません. 指標に挙がっている手術は、外科や消化器内科等で行われる手術になります。リウマチ科の指標に挙がっている理由としては、各診療科からの転科によって集計上、リウマチ科に入院した患者さんに対して行われた手術としてカウントされているからです。患者さんを中心に、複数の診療科が連携して治療を行っていることが示されていると言えます。

血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植)
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満)
K9212イ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(同種移植)
K208 麦粒腫切開術
K0811 人工骨頭挿入術(股)

Kコード別の対象患者数が年間10名未満の為、集計されておりません. 血液内科では、血液疾患の造血器悪性腫瘍に対する造血幹細胞採取、抗がん剤による化学療法時に使用する静脈内持続注入用植込型カテーテル(CVポート)の設置が多くなっております。当院では、移植を受けられる患者さんやご家族に、入院に必要や物品や入院中の生活、退院後のフォローなどの生活支援を造血細胞移植コーディネーター(看護師)である専門担当者が造血細胞移植支援外来で行っております。

腫瘍内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)
K726 人工肛門造設術
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術
K735-4 下部消化管ステント留置術

腫瘍内科では、抗がん剤による化学療法時に使用する静脈内持続注入用植込型カテーテル(CVポート)の設置が多くなっております。点滴が難しくなってきた場合、長期に継続的に点滴する場合、濃度の高い栄養剤などで通常の腕からの点滴では厳しい場合等に施行されます。外来での継続した治療や在宅での化学療法などを患者さんの生活の質(QOL)を維持しつつ治療成績の向上を目指しております。

皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)
K0133 分層植皮術(100cm2以上200cm2未満)
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満)
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術
K7462 痔瘻根治手術(複雑)

Kコード別の対象患者数が年間10名未満の為、集計されておりません. 指標に挙がっている手術は、皮膚科だけではく外科や形成外科等で行われる手術になります。皮膚科の指標に挙がっている理由としては、各診療科からの転科によって集計上、皮膚科に入院した患者さんに対して行われた手術としてカウントされているからです。患者さんを中心に、複数の診療科が連携して治療を行っていることが示されていると言えます。

糖尿病代謝内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2762 網膜光凝固術(その他特殊)
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K654 内視鏡的消化管止血術

Kコード別の対象患者数が年間10名未満の為、集計されておりません. 指標に挙がっている手術は、外科や消化器内科や眼科で行われる手術になります。糖尿病代謝内科の指標に挙がっている理由としては、各診療科からの転科によって集計上、糖尿病代謝内科に入院した患者さんに対して行われた手術としてカウントされているからです。患者さんを中心に、複数の診療科が連携して治療を行っていることが示されていると言えます。

脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他)
K664-2 経皮経食道胃管挿入術(PTEG)

Kコード別の対象患者数が年間10名未満の為、集計されておりません. 指標に挙がっている手術は、外科や消化器内科、脳神経外科等で行われる手術になります。脳神経内科の指標に挙がっている理由としては、各診療科からの転科によって集計上、脳神経内科に入院した患者さんに対して行われた手術としてカウントされているからです。患者さんを中心に、複数の診療科が連携して治療を行っていることが示されていると言えます。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 28 0.32
異なる 18 0.21
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 34 0.39
異なる

「敗血症」とは、細菌やウイルスなどが感染し、それを阻止しようとする体の免疫による防御反応とが関連して生命を脅かす臓器障害を来した状態とされており、感染症をきっかけに続発する重篤な状態です。入院時に敗血症となっている方や入院後に病状が悪化して敗血症となる方もおられますが、病状の早期把握及びガイドラインに沿った治療を行っております。「手術・処置等の合併症」は、手術や処置などにより一定割合で発生してしまう病態であり、術後出血や創部感染などが挙げられます。このような合併症はどのような術式でも一定の確率で起こり得るものであるため、手術や処置を施行する前に十分患者さんに説明し、可能性のある合併症についてご理解いただくようにしています。

更新履歴
2019年9月27日
平成30年度 神鋼記念病院 病院指標